上川局が第2回いじめ問題対策協議会 次年度の目標など協議 ネットトラブル防止など盛り込む(道・道教委 2016-02-10付)
生徒指導上の諸問題解決に向けた取組など協議
【旭川発】上川教育局は五日、上川合同庁舎で二十七年度第二回管内地域いじめ問題等対策連絡協議会を開いた=写真=。同協議会員など約五十人が出席し、生徒指導上の諸問題の解決について協議。次年度の目標指標について、従来の指標の継続とともに、「ネットトラブルの防止」「中一ギャップの未然防止」の二点を加えることを申し合わせた。
はじめに、同協議会長を務める小野寺一郎局長があいさつ。本年度の管内におけるいじめ認知件数についてふれ、そのすべてが現在では解消されたことを報告。「〝絶対にいじめは許されない〟と、子どもたちが思えるよう、各学校の生徒会や児童会などで主体的に考える機会を設定してほしい」と呼びかけた。
加えて、「より良い人間関係づくりのため、集団カウンセリングなどの取組をより一層進めてほしい」と要請。引き続き、生徒指導上の課題解決に向けて協力を求めた。
つぎに、上川教育局担当者が本道および管内におけるいじめ・不登校等の問題行動の現状、道教委の取組、昨年に行ったどさんこ☆子ども全道サミットおよび子ども地区会議におけるいじめ根絶宣言等の実施状況を説明した。
続いて、士別市立士別南小学校の遠藤友文教頭、旭川東栄高校の笈川巧教頭が自校の実践、美深町立美深中学校の新庄元幸教頭が町の取組を発表した。
遠藤教頭は「あいさつを切り口に人を大切にする」を生徒指導の重点に据え、遊びを通した仲間づくりなどの取組を進めてきたことを紹介した。笈川教頭は、リーダー研修や全校あいさつ運動、旭川養護学校との交流などを解説。新庄教頭は幼稚園や小・中学校、高校、高等養護学校で連携した取組を進めていることなどを報告した。
実践発表に対し、道いじめ問題等解決支援外部専門家チームに所属する道教育大学教職大学院の笠井稔雄教授がアドバイスした。いじめ・不登校等の未然防止に向け、子どもの自己有用感の育成を推奨。「学力向上と子どもの絆づくりを両輪として進めてほしい」と期待を寄せた。
おわりに、事務局長の永澤篤教育支援課長が次年度の目標指標について説明。本年度に定めた目標三点を継続するとともに、「ネットトラブルの防止」「中一ギャップの未然防止」の二点を盛り込んだ。その上で、ネットトラブル防止の研修会や情報モラル教室の開催、学校間連携の推進を求めた。
(道・道教委 2016-02-10付)
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