道教委が防災キャンプ推進事業運営会議開く 課題や成果を共通理解 訓子府町教委の取組確認(道・道教委 2016-02-09付)
防災キャンプの実施報告を受け、課題や成果について協議
道教委は五日、札幌市内のかでる2・7で二十七年度第二回防災キャンプ推進事業運営会議を開催した=写真=。文部科学省「子供と自然をつなぐ地域プラットフォーム形成支援事業」の一環。訓子府町教委に委託して実施した防災キャンプの結果報告を通して、課題や成果について共通理解を図った。
事業の報告および今後の推進計画について、有識者や防災機関などで情報交換を行い、事業の効果的な実施を図るために開いた。
冒頭、竹林亨学校教育局参事(生徒指導・学校安全)があいさつに立ち、「事業の取組全般にわたって振り返りを行うとともに、訓子府町における今後の〝地域プラットフォーム〟の展開と、青少年の体験活動の充実に必要な手立てについて協議してほしい」と呼びかけた。
次いで、訓子府町教委の内藤泰葉社会教育主事補が事業報告した。それによると、昨年十月に二泊三日で訓子府町公民館において防災キャンプを実施。事前の青少年リーダー研修会に参加した高校生や大学生のほか、小学生が参加した。
防災キャンプでは、日赤道看護大学教授や防災士、気象予報士などの協力を得て、避難所の開設、非常食づくり、災害ゲーム、暴風雪に関する講演などを実施。初日は、停電で火も使えず、支援物資が届いていないため、ダンボールと毛布で睡眠し、物資が届いた二日目は寝袋を用いるなど、実際に災害が発生したときを想定して行った。
内藤社会教育主事補は「地域の人とともにプログラムの立案と当日の講師を行ったことで、子どもたちと地域の人とのつながりができた」と連携した成果を示した一方、「学校が避難所となることもあるため、教職員の防災に対する意識や学校が避難所になったときの対応を考えなければいけない」と地域と学校の連携を課題に挙げた。
会議の委員からは、「地域ぐるみで輪をつくり、生き生きとして活動していた」「夜の寒さなどについて、町の防災担当へもフィードバックが必要」などの意見が出された。
訓子府町教委では、今後も、地域と連携した取組を進め、通学合宿の中に防災キャンプを取り入れることなどを検討している。
(道・道教委 2016-02-09付)
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