道教委が全道代表高校長研開く　教育課程全体の充実要請　教科横断的な視点に立ち

（道・道教委 2016-02-09付）

菅原学校教育局指導担当局長があいさつ

　道教委は五日、道庁赤れんが庁舎で二十七年度第四回全道代表高校長研究協議会を開いた。開会式では、菅原行彦学校教育局指導担当局長があいさつに立ち、「教科横断的な視点に立って教育課程全体の充実に向けた研修等に、学校全体でチームとして取り組むなど、カリキュラム・マネジメントの推進に取り組んでいただきたい」と求めた＝写真＝。

　本道の高校教育にかかわる教育行政上の課題等について研究協議を行い、学校運営全般の改善・充実に役立てようと開催。道高校長協会の本部役員・部会長と各管内の代表高校長の合わせて約三十人が参加した。

　菅原学校教育局指導担当局長は、あいさつの中で、教育をめぐる国の動向として、中央教育審議会答申「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」の内容にふれた。「アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善、ＩＣＴの活用、特別な支援を必要とする生徒への対応などの新たな課題に対応できる力量を高める」ことや、「〝チーム学校〟の考え方のもと、多様な専門性をもつ人材と効果的に連携・分担し、組織的・協働的に諸課題の解決に取り組む力の醸成」などが求められていると説明した。

　また、道教委の取組として、「各種研修の内容の充実を図り、教員を支援するとともに、学校全体で取り組む教育課程の改善に向けた研修の充実に努めていきたい」との考えを示した。

　その上で、「国や道の動向を踏まえつつ、教科横断的な視点に立って教育課程全体の充実に向けた研修等に、学校全体でチームとして取り組むなど、カリキュラム・マネジメントの推進に取り組んでいただきたい」と要請。

　さらに、「今後とも、皆さんと緊密な連携を図りながら、本道高校教育における課題の解決に取り組んでいきたい」と述べ、協力を呼びかけた。

　開会式後、午前中は、各課等担当者が所管事項を説明した。

　午後からは、岡山県立和気閑谷高校校長の香山真一氏が「生涯にわたる主体的・協働的な学びを～出口指導から生き方指導へ」と題して講演した。

(道・道教委 2016-02-09付)