道公安委・道教委・札幌市教委　子どもの安全安心確保へ　意見交換し連携強化確認

（道・道教委 2016-02-17付）

児童生徒を犯罪から守る対策に関する連携について協議

　道公安委員会と道教委、札幌市教委の意見交換会が十日、道庁別館で開かれた＝写真＝。約三十人が参加し、「児童生徒を犯罪から守る対策に関する学校と警察との連携」について協議。今後も三者の連携を図っていくことを確認した。

　冒頭、道教委の柴田達夫教育長があいさつに立ち、「子どもたちの安全安心については、学校はもとより家庭、地域、関係機関との連携が何よりも大切。意見交換を通じて連携をより一層強め、子どもたちの安全安心に向けた取組を進めたい」と述べた。

　道公安委員会の横内龍三委員長は「青少年の当面する社会問題が変化している中、教育的観点、警察の観点から意見交流することによって、結果として青少年が健全に社会に出て行くことに役立てば」と、今後の取組への意気込みを新たにしていた。

　札幌市教委の長岡豊彦教育長は、学力や体力の向上、いじめ、不登校などと課題が山積していることにふれ、「子どもが巻き込まれる事件・事故や子ども自らが引き起こす事案もある。学校現場だけでは限界があるため、連携してしっかり取り組んでいきたい」と、三者が共通理解を図っていくことに期待を寄せた。

　このあと、それぞれの取組状況を説明した。道警からは、子ども被害犯罪の認知状況や学校と連携した安全対策について提示。今後は、関係機関と連携の上、防犯対策に役立つ効果的な地域安全情報のタイムリーな発信、子どもの危険回避能力を高めるための体験型の被害防止教育、地域の防犯ボランティアと協働した見守り活動を重点的に進めてくことを示した。

　出席者は、「児童生徒を犯罪から守る対策に関する学校と警察との連携」をテーマに意見交換し、青少年の健全育成に向けて一層の連携深化を確認し合った。

(道・道教委 2016-02-17付)