釧路教育局が初の家庭教育サポート企業交流会　子どもの健全育成へ情報共有　実践交流や意見交換など

（道・道教委 2016-02-18付）

各企業の取組の充実を図った

　【釧路発】釧路教育局は一月下旬、教育局会議室で家庭教育サポート企業交流会を開催した＝写真＝。管内の家庭教育サポート企業の社員など二十人が参加。子どもの現状理解や各家庭教育サポート企業の実践交流、意見交換等を通して、家庭や地域の教育力に関する各企業の取組のさらなる充実を図った。

　道家庭教育サポート企業等制度は、子育てがしやすい職場環境づくりに取り組む企業等と道教委が協定を結び、相互に協力して家庭教育の一層の推進を図る制度で、十八年に制度化されたもの。管内では、昨年十月現在で百四十五社の企業が家庭教育を支援するための職場の環境づくりに取り組んでいる。

　今回、実践交流や意見交換を通して、家庭・地域の教育力に関する取組の充実を目指して、管内で初めて開催したもの。

　はじめに、石川忠博局長があいさつ。局としての普及啓発にかかる取組や交流会開催の趣旨にふれた上で、「交流会の情報などが、一層の子育ての環境づくりやネットワークづくりにつながってほしい」と期待した。

　続いて、教育局担当者が「子どもの学力、体力、生活習慣等の現状」について説明したあと、くしろブックシェアリング代表の阿部俊亮氏が「学校等への児童書・絵本寄贈の取組」、カーショップオモテ代表取締役の表共良氏が「災害支援くしろネットワーク、地域のボランティア活動」、セントラルビルサービス副会長の吉田敦子氏が「世界へはばたく自分を探せ！“くしろ子ども未来塾”の取組」について実践発表した。

　このうち、表氏は「従業員とともに空き缶を集め、売却益金で釧路市立鳥取小学校にＡＥＤや加湿空気清浄機などを寄贈した」と、地域貢献の取組について紹介した。

　このあと、家庭や地域の教育力向上に向けて意見交換・情報交流を実施。参加者からは、「子どもの健全な育成のためには、学校・家庭・地域の連携が必要だとあらためて感じた」などの意見が挙がった。

(道・道教委 2016-02-18付)