桧山局道徳教育推進教師研修開く　校内研修能率化へ議論　タブレット活用した取組の定着図る　

（道・道教委 2016-02-19付）

『私たちの道徳』解説用ＤＶＤを視聴し協議

　【江差発】桧山教育局は一月下旬、桧山合同庁舎で第二回道徳教育推進教師研修を実施した。管内の道徳教育推進教師が自ら作成した、『私たちの道徳』向けの解説用ＤＶＤをタブレット端末で視聴＝写真＝。この動画を活用し、校内研修を能率的に行うための方法について協議を深めた。

　道徳教育推進教師としての資質能力の向上を図るもの。小・中学校の教職員三十四人が参加した。

　今回の研修に先立ち、局では昨年十一月からことしにかけて、南部・北部・奥尻の三会場で、道徳教育事業をそれぞれ二回ずつ実施。道徳教育推進教師が参加し、『私たちの道徳』を活用した指導案を作成するとともに、模擬授業を行い、その様子をタブレット端末などで録画撮影している。

　今回は、完成した解説用ＤＶＤを二十台のタブレット端末に保存。Ａ班～Ｋ班に二台ずつ配布し、参加者が動画を活用した校内研修の進め方について議論できるようにした。

　義務教育指導班の高橋勝義指導主事が「道徳科の指導方法の改善充実」「道徳教育推進教師を中心とした指導体制の充実」などをテーマとした協議・演習を行った。

　参加者は、①『私たちの道徳』の教材の概要②発問のポイント③模擬授業―などが収められた十五分程度の動画をタブレット端末で視聴しながら、動画を校内研修で効果的に活用する方法について話し合った。

　高橋指導主事は「道徳教育推進教師としての役割を理解し、今後の校内体制づくりの方向性をみいだしてほしい」と要請。参加者は「ＤＶＤの作成を通して道徳の授業づくりの研修を深めることができた。学校に戻って今回の研修をほかの教員に伝えたい」と自信を深めていた。

　奥崎敏之教育支援課長は「どんな学校の授業研修でも、タブレットさえあれば録画から視聴まで全部この一台でできる。タブレットは時間に余裕のない学校現場で、研修の能率を上げる新しい手段でもある」として、動画を活用した研修の意義を強調した。

(道・道教委 2016-02-19付)