全校・園が年度内に活用へ　校内研修プログラム活用状況

（道・道教委 2016-02-19付）

　二十七年度「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒等に関する調査」では、校内研修プログラム活用状況をまとめた。二十七年十一月一日現在、全体の六八・六％が活用。残る三一・四％についても年度内の活用を予定している。その効果として、「教職員の特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒への指導や支援についての理解が深まってきた」「幼児児童生徒への指導や支援の改善が図られてきた」などが挙げられている。

　校内研修プログラムは、昨年三月に道内すべての学校に配布した発達障がいのある子どもへの指導や支援に資する研修資料。全体で六八・六％が活用しており、校種別では幼稚園五八・五％、小学校七一・七％、中学校七四・三％、高校四九・二％だった。年度内にはすべての校種で活用を予定している。

　活用した回数は、一回が五〇・〇％、二回が二七・〇％、三回以上が二三・〇％。四七・七％が校内研修、二五・二％が校内委員会、二四・六％が職員朝会や職員会で活用した。

　研修項目の内容をみると、「実態把握、支援方法の検討」（四三・〇％）、「発達障がいの特性の理解」（三九・六％）、「個別の教育支援計画の作成」（二六・二％）の順で高かった。研修の効果としては、「教職員の特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒への指導や支援についての理解が深まってきた」（六三・六％）、「幼児児童生徒への指導や支援の改善が図られてきた」（三七・二％）、「個別の指導計画の作成または活用が図られてきた」（二二・一％）などが挙げられた。

　道教委では、「校内研修プログラムを道内すべての学校で継続して活用してもらいたい」とし、三月末までに『通常の学級における特別支援教育の視点をいかした実践事例集』を作成する。

(道・道教委 2016-02-19付)