キャリア教育推進会議開く―道教委 コーディネーターが必要 指定校以外へも広く普及を(道・道教委 2016-02-19付)
委員14人が出席
道教委は十七日、道庁別館で二十七年度第二回道キャリア教育推進会議を開いた=写真=。小中高一貫ふるさと教育キャリア教育推進事業の一環。委員十四人が出席し、「指定校だけの取組で終わるのではなく、ほかにも普及していくことが大事」「学校と企業、地域とを結ぶコーディネーター役が必要」などと意見を述べた。
同事業は、地域の未来を担う人材を育成するため、地域の関係機関・団体から支援を受けながら、研究指定校において、家庭生活の大切さ等についての学習や、小・中・高校間の体系的なキャリア教育に取り組み、本道におけるキャリア教育の充実を図るもの。二十七~二十九年度の三ヵ年事業。
小・中・高校五十校を指定し、地域の特性や教育資源を生かしたキャリア教育を進める「地域ダイスキ!プロジェクト」、課題理解や意識啓発のための取組を進める「子どもダイスキ!プロジェクト」を行っている。また、道キャリア教育推進会議を設置し、事業を円滑に推進するための指導・助言を得ている。
この日の会議では、研究指定校が実践報告した。
留萌千望高校の佐藤守教頭と留萌市立緑丘小学校の西條直志教頭は「地域ダイスキ!プロジェクト」の取組として、子どもたちが市民となってまちを運営し、社会の仕組みを学ぶ教育プログラム「キッズビジネスタウン」の概要などを説明した。
北広島西高校の佐賀聡副校長は「子どもダイスキ!プロジェクト」の取組として、次世代育成交流会の開催など、産学官民の連携・協働で行う系統的なキャリア教育について報告した。
協議では、指定校の取組や関係機関による支援の充実策にかかわって、委員からは、「取組に対して、良い評価を得ることは大事。一方で、改善点を挙げることが次年度の取組を進めるために大事なポイントとなる。臆することなく、どんどん改善点を挙げてほしい」「指定校だけの取組で終わるのではなく、ほかにも普及していくことが大事」などの意見が出た。
また、取組を広めるための効果的な広報活動についても意見交換し、各委員は、「キャリア教育が正しく理解されていない。端的な言葉で発信していくことが重要」「学校だけでは、外部への発信が不十分。学校と企業、地域とを結ぶコーディネーター役が必要」「SNSや動画サイトも活用しては」「それぞれがもつノウハウを交流する場の設定が必要」などと発言した。
(道・道教委 2016-02-19付)
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