【解説】高卒内定率９０％台に―１２月末

（解説 2016-02-19付）

　今春卒業予定で就職を希望する高校生の昨年十二月末現在の就職内定率は、前年同期比一・二ポイント増の九〇・〇％と、バブル期と同水準に改善したことが文部科学省の調査で分かった。六年連続の上昇で、十二月末時点の内定率として九〇％台となったのは、平成二年（九二・一％）以来二十五年ぶり。同省は「企業の採用活動が活発化していることが高水準の背景ではないか」とみている。北海道は三・六ポイント増の八六・二％だった。

　全国すべての高校に対し国立は国立大学法人、公立は各都道府県教委、私立は各都道府県知事部局を通じて行った悉皆調査。

　今春卒業予定者は百六万六千六百四十二人で、そのうち、就職希望者は十九万一千三百四十三人。十二月末時点で十七万二千百八十三人が内定。内定率は前年同期比一・二ポイント増の九〇・〇％と、調査が始まった昭和五十一年以来、平成二年、元年（九一・六％）に続き、三番目に高かった。男女別では男子が〇・八ポイント増の九一・五％、女子が一・九ポイント増の八七・八％。

　学科別にみると、工業が九六・二％で最も高く、以下、商業九三・二％、水産と農業九二・五％、福祉九〇・三％、家庭と看護八九・九％、総合八八・八％、情報八六・一％、普通八三・三％の順。

　都道府県別では、富山が九七・六％と最も高く、福井九六・七％、島根九六・四％と続いた。低いのは沖縄六五・〇％、大阪八三・〇％、神奈川八四・六％など。

　道内の卒業予定者は四万二千八百八十九人。就職希望者一万五百四人のうち、九千五十六人が内定。内定率は三・六ポイント増の八六・二％となった。男子が二・三ポイント増の八八・九％、女子が五・四ポイント増の八二・七％。

(解説 2016-02-19付)