【解説】進路に関する意識調査

（解説 2016-02-17付）

　㈱リクルートマーケティングパートナーズ（東京）と全国高校ＰＴＡ連合会は、第七回「高校生と保護者の進路に関する意識調査」の結果をまとめた。

　調査は昨年九～十月、全国九都道県（北海道・宮城・群馬・東京・三重・福井・兵庫・広島・福岡）の公立高校二十六校の二年生とその保護者を対象に、質問紙によるアンケート調査を実施。高校生一千八百八十七人、保護者一千五百八十四人から回答を得た。

　保護者と進路について、「話す」という高校生は七八・五％。進路選択を考えるときの気持ちは、「楽しい」二二・三％、「不安」七二・二％。保護者と「話す」高校生の方が「話さない」高校生より、「楽しい」のスコアが九・五ポイント高かった。

　保護者が子どもの進路決定に当たって、特に重要だと思う情報は、「現在の入試制度の仕組み」が五七・〇％で一位。前回・前々回一位だった「進学費用」が五六・六％で続き、「将来の職業との関連」四五・九％、「学部・学科の内容」三八・三％、「就職の状況」三七・九％の順となった。

　進路選択のアドバイスについて、保護者の七〇・八％が「難しい」と回答。理由のトップは、「入試制度をはじめ最新の進路情報を知らないから」四七・五％、次いで、「社会がどのようになっていくのか予測がつかないから」が四五・九％。

　保護者の「就いてほしい職業」は「公務員」が二七・四％、高校生の「就きたい職業」は「教師」が八・六％で、それぞれ一位を占めた。

　「社会で働くに当たって必要とされる能力」を身に付けるのに有効な場としては、「部・クラブ活動」六六・五％、「校外活動」五六・八％、「文化祭や体育祭などの学校行事」五四・四％と、トップスリーがすべて教科外活動となった。

(解説 2016-02-17付)