【解説】２７年国勢調査道内速報値

（解説 2016-02-22付）

　昨年十月一日現在の道内総人口は五百三十八万三千五百七十九人と、前回調査（平成二十二年）に比べ二・二％、十二万二千八百四十人減ったことが、道が発表した二十七年国勢調査速報で分かった。減少率、減少数とも大正九年の調査開始以来、最大となった。人口減少は十二年調査から四回連続となる。

　道内の総人口は五百三十八万三千五百七十九人と、前回に比べ二・二％、十二万二千八百四十人減少。減少率、減少幅とも前回よりわずかに拡大し、調査開始以来最大となった。

　道内百七十九市町村のうち、前回から人口が増えたのは八市町村にとどまり、百七十一市町村で減少した。減少数が多かったのは、函館市の一万三千十人、小樽市の一万十八人、旭川市の七千二百九十八人、釧路市の六千三百六十五人の順。減少率が最大だったのは、全国唯一の財政再生団体である夕張市の一九・〇％。人口は一万人を割り込み八千八百四十五人。同じく旧産炭地の歌志内市の一八・二％、音威子府村の一六・四％と続いた。音威子府村の人口は八百三十二人で、前回に続いて道内最小の自治体ともなっている。

　これに対して人口増が多かったのは札幌市の四万二百三十九人、千歳市の二千六十人、帯広市の一千三百三十二人の順。札幌市の人口は百九十五万三千七百八十四人で全道人口の三六・三％を占め、札幌一極集中がさらに進んだ。増加率では、ともに旭川市に隣接する東神楽町の一〇・一％と東川町の三・三％が一位、二位を占め、ニセコ町の二・九％が続いた。

　世帯数は前回から〇・七％、一万六千百八十五世帯増え二百四十四万五百二世帯と、過去最多となったものの、増加率は四回連続減少。一世帯当たりの人員は二・二人で、前回に比べ〇・〇六人減少した。

(解説 2016-02-22付)