【解説】安全安心な地域づくり会議

（解説 2016-02-15付）

　道は、「道犯罪のない安全で安心な地域づくり条例」に基づき、十七年度、道犯罪のない安全で安心な地域づくり推進会議を設置した。

　推進会議は、道、道警本部、道教委、札幌市等の行政、校長会やＰＴＡ団体等の教育関係団体、地域団体、事業者団体など七十の機関・団体で構成。誰もが安全・安心に暮らし、活動できる社会の実現に向け、広報啓発活動の促進、自主的な防犯活動の促進などの取組を進めている。

　十八年三月には、「道犯罪のない安全で安心な地域づくり推進方策」を策定した。毎年度改正しており、現行のものは、昨年二月改正の第九次方策。自主防犯意識の醸成などを基本方針に、取組重点や推進項目を掲げている。

　道では、条例に基づき、「道犯罪のない安全で安心な地域づくり指針」を策定した。

　「指針」は、「学校等における児童等の安全の確保」「通学路等における児童等の安全の確保」など四点で構成。

　学校等における安全確保の指針は、設置・管理者が児童等の安全を確保するため、努力すべき具体的な方策を示すもの。不審者侵入時の危機管理マニュアルの策定・見直し等の安全対策の推進、出入口の限定や登下校時以外の児童等玄関の施錠等の適切な管理といった不審者の侵入防止対策、警察へのパトロール要請や保護者・地域住民への連絡等の緊急時に備えた体制の整備などを具体的な方策に挙げている。

　通学路等の安全確保の指針では、通学路や学校の管理者、保護者、地域住民などが協働して行う方策を提起。児童等の参加による通学路等の安全点検や、緊急避難場所等を記載した「地域安全マップ」の作成・配布等を通した危機管理意識の高揚などに取り組むことを盛り込んでいる。

(解説 2016-02-15付)