【解説】28年度センター試験結果概要(解説 2016-02-09付)
大学入試センターは、二十八年度大学入試センター試験実施結果の概要を取りまとめた。
追試験、再試験を合わせた受験者数は五十三万六千八百二十八人。志願者数五十六万三千七百六十八人に対する受験率は九五・二二%で、過去最高となった。全教科欠席者数は二万六千九百四十人。
今回の試験では、高校の新学習指導要領実施に伴う経過措置がなくなり、工業数理基礎を除いた科目で新課程による受験となった。
各教科の受験状況をみると、受験者数は、国語が五十万七千八百九十九人(教科選択率九四・六%)、地理歴史が三十八万二千八十人(同七一・二%)、数学①が三十九万八千五百七十九人(同七四・二%)、理科②が二十五万四百七十二人(同四六・七%)、外国語の筆記が五十三万七百四十八人(同九八・九%)、リスニングが五十二万三千六十五人(同九七・四%)など。平均受験科目数は五・五九科目だった。
各教科・科目別の平均点では、理科②の地学(百点満点)が三十八・六四点で過去最低。物理や生物と二十点以上開いたが、受験者が一万人未満だったため、得点調整は行わない。このほか、世界史A四十二・〇七点、日本史A四十・八一点、倫理五十一・八四点など、地学を含め六科目が過去最低となった。
平均点が上がった主な科目をみると、百点満点では政治・経済五十九・九七点(前年度五十四・七九点)、数学Ⅱ・B四十七・九二点(同三十九・三一点)、生物六十三・六二点(同五十四・九九点)、二百点満点の国語百二十九・三九点(同百十九・二二点)など。
下がったのは、数学Ⅰ・A五十五・二七点(同六十一・二七点)のほか、五十点満点の英語リスニング三十・八一点(同三十五・三九点)など。
(解説 2016-02-09付)
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