高校生のインターンシップで道教委 経済関係団体に要請訪問 受入企業拡大・日数拡充求める
(道・道教委 2016-02-23付)

道教委インターン道建協要請
さらなる協力を求めて、牧野専務理事に要請書を手渡す赤間高校教育課長(右)

 道教委は十八~十九日、札幌市内の経済関係団体などを訪問し、インターンシップの受入企業の拡大と受入日数の拡充を要請した。一般社団法人北海道建設業協会では、赤間幸人高校教育課長が、牧野光博専務理事に依頼文書を手渡し、引き続き協力を要請した。

 道教委では、生徒に望ましい勤労観・職業観を育てるため、十四年度から「高校生インターンシップ推進事業」を実施している。二十六年度は二百四校の全日制の道立高校において約三万一千百人の生徒が、延べ約九千四百十事業所の協力を得て、企業見学を含めたインターンシップを実施した。

 インターンシップに取り組むことで、生徒が職業について理解を深めるとともに、コミュニケーション能力の向上を図ることができるなどの成果が上がっている。一方、学科間で取組の差があること、体験した生徒の約六割が二日以内の実施にとどまっていることが課題となっている。

 今回、各高校のインターンシップのさらなる充実を図るため、道教委担当者が道中小企業家同友会、道建設業協会、道商工会議所連合会、道市長会、道町村会、道中小企業団体中央会、道商工会連合会、道経済連合会を訪問。受入事業所の拡大と受入日数の拡充を求めた。

 うち、道建設業協会では、牧野専務理事が応対した。

 赤間高校教育課長は、依頼文書を手渡し、「全道の全日制道立高校でインターンシップを行っている。本道では生徒の七割が地元志向。高校生にとってインターンシップは重要で、引き続き協力をお願いしたい」と求めた。

 牧野専務理事は「建設業界にとっても若年者の確保は重要な課題」と強調。その上で、「工業高校等の協力を得て、協会で現場見学会を開催している。体験して関心をもってもらうことが大切。引き続きインターンシップに積極的に取り組んでいきたい」と述べた。

 また、二十八年度の協会創立百周年記念事業で、「小中学生対象の絵画コンクルールを行う」と述べ、近く道教委に対し協力要請することを伝えた。

(道・道教委 2016-02-23付)

その他の記事( 道・道教委)

道教委が若者雇用促進法施行受けて 労働契約等の適切指導を

 「青少年の雇用の促進等に関する法律」(=若者雇用促進法)の昨年十月施行を受けて道教委は、道立高校に対し、労働契約や労働条件などを適切に指導するよう要請している。指導に当たっては、道教委が作...

(2016-02-24)  全て読む

道教委が主幹教諭研究協議会開催 マネジメント機能向上へ 文科省・前川審議会の講演など

道教委主幹教諭研究協議会  道教委は十七日、札幌市内の道第二水産ビルで二十七年度道主幹教諭研究協議会を開催した=写真=。主幹教諭配置校および配置検討校の校長約百七十人が参加。学校改革に関する講演や小・中学校の主幹教諭...

(2016-02-24)  全て読む

柴田教育長が予算案で会見 地域の教育水準向上を 学力向上―指定校の成果普及

 道教委の柴田達夫教育長は十九日、二十八年度道教育予算案発表に当たって会見に臨んだ。知・徳・体のバランスよい育成と教育環境づくりを基本に掲げ、実践指定校の成果普及を中心とした学力向上の取組、...

(2016-02-23)  全て読む

対価を支払った調査員等は116人 道教委が教科書問題で中間報告

 教科書発行者が、教員等に検定申請本を閲覧させて意見聴取し、対価を支払っていた問題で、道教委は十八日、文部科学省に対し、発行者の自己点検・検証結果の中間報告を行った。同日時点で、閲覧させて対...

(2016-02-23)  全て読む

道教委アクティブ・ラーニング調査研究プロジェクト 授業改善の在り方模索 旭川で推進地域連携協議会・調査報告会

AL推進地域連携協議会  【旭川発】道教委は十日、上川教育研修センターで課題解決型授業(アクティブ・ラーニング=AL)に関する調査研究プロジェクト二十七年度第二回推進地域連携協議会・調査報告会を開催した=写真=。同...

(2016-02-23)  全て読む

新年度主幹教諭配置校で道教委 小中高特60校拡大し220校程度に 各管内で研究協議会開催も

 道教委は新年度、札幌市立学校を含めた主幹教諭配置校を小・中・高校、特別支援学校合わせて約二百二十校に拡大する方針を固めた。現行の百六十校から六十校程度増やす。主幹教諭のが配置によって、学校...

(2016-02-23)  全て読む

28年度道教育予算案の主要事業概要② 全道6圏域で道徳教育充実パワーアップ研

◆一般事業関係② 【豊かな心と健やかな体の育成】 ▼いじめ・不登校等対策推進事業費=二五、四一六 ◇子ども相談支援センター事業費=二、七五五  いじめや不登校などの学校等で生じる様々...

(2016-02-22)  全て読む

ネイパル北見がチャレンジスクール④開催 体力向上・運動習慣定着へ ブルームボールなどに挑戦

ネイパル北見チャレンジスクール  【網走発】ネイパル北見は一月中旬の二日間、一泊二日の日程で主催事業「チャレンジスクール④」を開催した。小学三~六年生八人が参加。ブルームボールなど様々なスポーツ体験を通して、体力向上や運動...

(2016-02-22)  全て読む

上川局が特別支援連携協議会開く 相談支援、活用しやすい体制へ 次年度の方向性など協議

上川管内特別支援連携協議会  【旭川発】上川教育局は十六日、上川合同庁舎で第二回管内特別支援連携協議会を開催した=写真=。二十七年度特別支援教育総合推進事業「特別支援教育の体制整備の推進」の一環。学校・保健・福祉関係者...

(2016-02-22)  全て読む

上川局・特別支援教育の充実目指した取組 本年度目標指標を達成

 【旭川発】上川教育局は、本年度「特別支援教育の充実を目指した取組」重点目標における目標指標を達成した。十六日に開かれた第二回管内特別支援連携協議会で報告したもの。今後も引き続き、「子どもの...

(2016-02-22)  全て読む