柴田教育長が予算案で会見 地域の教育水準向上を 学力向上―指定校の成果普及(道・道教委 2016-02-23付)
道教委の柴田達夫教育長は十九日、二十八年度道教育予算案発表に当たって会見に臨んだ。知・徳・体のバランスよい育成と教育環境づくりを基本に掲げ、実践指定校の成果普及を中心とした学力向上の取組、人口減少を踏まえた地域の教育水準の維持・向上などに取り組む考えを示した。
予算編成の基本的な考え方として、「生涯にわたって生き抜く力をしっかりと身に付けさせるためには、知・徳・体をバランスよく育成すると同時に、その基盤となる教育環境づくりに取り組むことが重要」と述べ、特に、「学力・体力の向上、いじめなどの問題解決に向けては、学校・家庭・地域・行政が一体となって、連携して取り組む必要がある」ことを挙げた。
学力向上について、「実践指定校の取組を周辺に広げていくような、丁寧な取組をこれからも続けていくことが一番重要」との考えを示し、取組の一層の普及啓発を図る「ほっかいどう学力向上セミナー」を全管内で開くなどの施策を説明した。
いじめ問題に対しては、子ども相談支援センターの相談事業や、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの配置拡充など、「常に緊張感をもって取り組んでいきたい」と述べた。
本道の喫緊の課題である人口減少にかかわっては、「地域における教育水準をしっかりと維持・向上していく」ことが必要とし、ICTを活用した遠隔授業の普及・展開を図る意向を示した。また、「グローバル社会が進展していく中で、国際的視野を備えた人材を育成する取組を重点的に盛り込んでいる」と説明した。
予算全体について、「当面する教育行政上の諸課題への対応に必要な予算を確保できた」と述べ、「北海道の子どもたちは道民の手で、地域全体で育んでいくという認識のもと、未来をしっかりと見据えながら、本道教育の発展に取り組んでいきたい」と表明した。
(道・道教委 2016-02-23付)
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