根室局の中学校数学授業改善セミナーⅡ(道・道教委 2016-02-24付)
研究協議などを通して資質向上図る
【根室発】根室教育局は十日、中標津町立中標津中学校で管内中学校数学科授業改善セミナーⅡを実施した=写真=。二十九人が参加し、外部講師の講演や授業参観、研究協議を通して資質の向上を図った。
同局では、本年度の全国学力・学習状況調査で全国平均を大きく下回った中学校数学B問題に視点を当て、講演や授業参観、研究協議等を通して授業改善の視点や方策などを理解してもらうことを目的に、事業を展開している。
はじめに、中標津中学校の新谷晃司教諭が、一年C組で単元「資料の範囲と代表値」の授業を公開。授業についての研究協議を行ったあと、塩田直之教育支援課長が授業の様子を撮影した画像を用いて改善のポイントを説明した。
続いて、小山茂樹局長が参加者に助言し、「生徒が数学の面白さや数学の有用性を実感できるよう指導を工夫することが大切」と指摘。具体的事例として、授業に実験や活動などを取り入れて知的好奇心を高めることなどを挙げた。
また、「生徒がどのように考えたのかを説明する場面を設けることも重要。短い時間を有効に活用し、ペアやグループで考えてみるなどの活動を取り入れることも有効では」とアドバイスした。
このあと、北海道教育大学旭川校の相馬一彦教授が講演。中学校二年の「多角形の外角の和」を例に挙げ、問題の解決過程を重視する授業づくりのポイントなどについて説明した。
相馬教授は「数学科の授業においては生徒が予想する活動を取り入れることによって、生徒が考え方を追究するようになったり、生徒の思考の幅が広がったりするという良さがある」などと力説した。
参加者の一人は、「授業改善の必要性は理解していたが、どのようにすればよいのか困っていた。今回のセミナーを通して多くのヒントを得ることができた」と話していた。
(道・道教委 2016-02-24付)
その他の記事( 道・道教委)
オホーツク教育局いじめ問題等対策連絡協議会 未然防止へ6つの提言案 事例発表など踏まえ議論
【網走発】オホーツク地域いじめ問題等対策連絡協議会の本年度第二回会合が十六日、オホーツク合同庁舎で開催された。豊かな人間性を育む心の教育の充実、子どもと過ごす時間の充実、教職員を対象とした...(2016-02-25) 全て読む
「学びカフェ」推進事業作業部会 〝聴く・話す〟留意点示す 3月にハンドブック配布
道教委が設置する地域の教育力向上推進委員会家庭教育「学びカフェ」推進事業作業部会は、『家庭教育ナビゲーターハンドブック(案)』を作成した。コミュニケーションのポイントと子育てに関する話題の...(2016-02-25) 全て読む
子育て・家庭教育アンケート調査―道教委 子育てにスマホ使用32.2% 保護者向けプログラム作成へ
道教委は、「子育て・家庭教育に関するアンケート調査」の結果をまとめた。幼児の保護者で、泣きやませたり、あやしたりするときに、スマートフォンやタブレット端末を「よく使う」「時々使う」保護者が...(2016-02-25) 全て読む
道教委さわやかリポート富良野緑峰高生徒が教育長に省エネ大賞受賞を報告
二十七年度「北国の省エネ・新エネ大賞」に輝いた富良野緑峰高校(宮本鎮栄校長)の三年生二人が十八日に道教委を訪れ、柴田達夫教育長に受賞の喜びと今後の抱負を報告した=写真=。 道教委「がん...(2016-02-24) 全て読む
27年度胆振管内教育実践表彰受賞者 4校1団体に栄誉
【室蘭発】胆振教育局は、二十七年度における管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育分野では、安平町立早来小学校、厚真町立上厚真小学校、壮瞥高校、登別明日中等教育学校の四団体が受賞。社会...(2016-02-24) 全て読む
道教委が若者雇用促進法施行受けて 労働契約等の適切指導を
「青少年の雇用の促進等に関する法律」(=若者雇用促進法)の昨年十月施行を受けて道教委は、道立高校に対し、労働契約や労働条件などを適切に指導するよう要請している。指導に当たっては、道教委が作...(2016-02-24) 全て読む
道教委が主幹教諭研究協議会開催 マネジメント機能向上へ 文科省・前川審議会の講演など
道教委は十七日、札幌市内の道第二水産ビルで二十七年度道主幹教諭研究協議会を開催した=写真=。主幹教諭配置校および配置検討校の校長約百七十人が参加。学校改革に関する講演や小・中学校の主幹教諭...(2016-02-24) 全て読む
柴田教育長が予算案で会見 地域の教育水準向上を 学力向上―指定校の成果普及
道教委の柴田達夫教育長は十九日、二十八年度道教育予算案発表に当たって会見に臨んだ。知・徳・体のバランスよい育成と教育環境づくりを基本に掲げ、実践指定校の成果普及を中心とした学力向上の取組、...(2016-02-23) 全て読む
対価を支払った調査員等は116人 道教委が教科書問題で中間報告
教科書発行者が、教員等に検定申請本を閲覧させて意見聴取し、対価を支払っていた問題で、道教委は十八日、文部科学省に対し、発行者の自己点検・検証結果の中間報告を行った。同日時点で、閲覧させて対...(2016-02-23) 全て読む
道教委アクティブ・ラーニング調査研究プロジェクト 授業改善の在り方模索 旭川で推進地域連携協議会・調査報告会
【旭川発】道教委は十日、上川教育研修センターで課題解決型授業(アクティブ・ラーニング=AL)に関する調査研究プロジェクト二十七年度第二回推進地域連携協議会・調査報告会を開催した=写真=。同...(2016-02-23) 全て読む