「学びカフェ」推進事業作業部会 〝聴く・話す〟留意点示す 3月にハンドブック配布
(道・道教委 2016-02-25付)

 道教委が設置する地域の教育力向上推進委員会家庭教育「学びカフェ」推進事業作業部会は、『家庭教育ナビゲーターハンドブック(案)』を作成した。コミュニケーションのポイントと子育てに関する話題の二部構成とし、聴く・話すときの留意点などを提示。三月までに完成し、配布する。

 少子化・人口減少が進む本道において、地域・家庭の教育力低下が指摘される中、この事業では、すべての保護者が家庭教育や子育てに関する学習・相談の機会を日常的に得られるよう、各地域に保護者等の相互学習を促進する家庭教育ナビゲーターを養成。現在、約百六十人のナビゲーターがおり、保護者が参加しやすい学びの場「学びカフェ」を実施している。

 これまでに社会教育関係者や地域スポーツクラブマネージャー、道民生委員児童委員連盟委員、MIW工房コミュニケーションナビゲーターなどからなる作業部会で、「学びカフェ」の在り方などについて議論を重ねてきた。今回、家庭教育ナビゲーターが活用するハンドブック案を作成した。

 ハンドブック案は、最初に、家庭教育ナビゲーターの役割や留意点、家庭教育「学びカフェ」のねらい、ハンドブックの使い方を説明し、次いで、第一部「コミュニケーションのポイント編」と第二部「子育てに関する話題編」で構成している。

 第一部では、「聴く」と「話す」の留意点をまとめている。聴くときには、「相手の気持ちや思いをそのまま受け止めて」「相手の表情や態度など、身体が出しているサインにも目を向けて」などと呼びかけ、話すときには、「相手が分かる言葉や表現で、できるだけ具体的にポイントをしぼって」「自分にも相手にも敬意をもって対等な気持ちで」などとアドバイス。

 特に、コミュニケーションで大切なこととして、「コミュニケーションはキャッチボールのようなもの。相手にオープンに話してほしいなら、まずは自分から心を開こう」と指摘し、会話をはずませるための工夫も紹介している。

 さらに、グループ交流を促すポイントとして、「お互いの気持ちや考え、感じ方を尊重すること」「対等な気持ちで参加」「参加者の個人情報、プライバシーを守ること」などを示した。

 また、家庭教育ナビゲーターの心得八ヵ条として、「自分の経験や考えを押し付けないように話そう」「一人ひとりのもつ力を信頼して、しっかり聴こう」などを挙げた。

 第二部は、子どものネット利用の実態に関するクイズ、早寝早起きの大切さ、交通ルール、食育などに関する資料を掲載している。

 三月までに作成し、ナビゲーターなどに配布する。

(道・道教委 2016-02-25付)

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