道いじめ問題審議会開く 保護者との信頼関係構築 調査委提出の提言を踏まえ(道・道教委 2016-02-26付)
道いじめ調査委員会の提言への対応について審議した
二十七年度第二回道いじめ問題審議会が二十三日、札幌市内の北農健保会館で開かれた=写真=。道いじめ調査委員会が道に提出した提言への対応について協議した。開会あいさつで、杉本昭則学校教育監は「提言を踏まえ、保護者との信頼関係の構築、校内組織の在り方の工夫、第三者による聴き取り調査の進め方などについて、検討していきたい」と述べた。
道いじめ問題審議会は、道いじめの防止等に関する条例に基づき、道教委の附属機関として設置。道教委の諮問に応じ、いじめ防止対策の推進に関する重要事項を調査審議している。
二十六年に道立学校の生徒が、いじめが要因と思われる自殺未遂で負傷した事案が発生。道教委は、道いじめの防止等に関する条例に基づき、同事案を重大事態に位置付けて調査報告書をまとめ、昨年二月、知事に提出した。
その後、道いじめ調査委員会が同事案の再調査の必要性について審議し、昨年十二月、「再調査の必要性はない」と回答。併せて、①重大事態発生時(初動)の対応②事実関係等調査時の対応③いじめ発生防止のために―の三つの柱からなる提言を行った。
この日の審議会は、提言への対応を協議しようと開催した。
冒頭、杉本学校教育監があいさつ。同事案をめぐる経緯を説明した上で、「提言を踏まえ、保護者との信頼関係の構築、校内組織の在り方の工夫、第三者による聴き取り調査の進め方などについて、検討していきたい」との考えを示した。また、「いじめの芽は、どの児童生徒にも生じ得るという緊張感をもって、学校・家庭・地域・行政が相互に連携し、社会全体でいじめの問題を克服することを目指して取り組んでいきたい」と述べた。
議事に入り、事務局が提言内容を説明したあと、その対応について審議した。
(道・道教委 2016-02-26付)
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