道の28年度私学関係予算案 1・9%減、476億円(道・道教委 2016-02-29付)
道は、二十六日に開会した一定道議会に二十八年度私学関係予算案を提案した。予算規模は、前年度肉付補正後比一・九%減、総額四百七十六億二千二百九十万円。
主な事業をみると、私立高校管理運営対策費補助金には〇・二%、二千八十六万円増の百八億一千一万円を計上。このうち、運営費は百三億五千七百六十五万円で、生徒一人当たりの単価は〇・五%増、一千六百円多い三十四万八千九百七円となった。
私立幼稚園管理運営対策費補助金は七十六億八百四十八万円で、十七億九千二百万円の大幅な減額となった。二十七年度から開始された子ども子育て支援新制度によって、制度開始から四割程度の幼稚園が、市町村から給付を受ける新制度へ移行したことによるもの。運営費は六十六億八千五百七十万円で、園児一人当たりの単価は〇・五%、八百九十四円増の十七万九千六百九十九円。
さらに、私立高校等生徒就学支援事業費として、高校等の授業料に充てる就学支援金に七十一億六千五百三十六万円、年収二百五十万円未満世帯に対して学用品費などを支給する奨学のための給付金に五億二千八百四十八万円など、前年度を一二・一%、八億四千七十二万円上回る七十七億六千二百八十六万円を計上した。
二十八年度私学関係当初予算案の概要はつぎのとおり(金額単位・万円)。
▼私立高校管理運営対策費補助金=一、〇八一、〇〇一
▽運営費=一、〇三五、七六五―五一校
▽過疎=三九、三五四―一三校
▽狭域=五、八八二―二校
▼私立中学校管理運営対策費補助金=九六、三七四
▽運営費―一六校
▼私立小学校管理運営対策費補助金=三、六九〇
▽運営費―三校
▼私立幼稚園管理運営対策費補助金=七六〇、八四八
▽運営費=六六八、五七〇―二六〇園
▽特別支援=七四、八〇三―一六七園
▽教育改革推進費等(施設型給付移行園分)=一七、四七五―一九二園
▼私立専修学校等管理運営対策費補助金=六一、〇五一
▽運営費―一一一校
▼私立学校施設耐震診断事業費補助金=一、三二一
▽耐震診断経費の助成―八校一一棟
▼私立高校経営安定資金貸付金=三一四、二四〇
▽新規(長期)=九〇、〇〇〇
▽新規(短期)=二五、〇〇〇
▽再貸付金=一九九、二四〇
▼道私学振興基金協会貸付金=一七、五〇〇
▽新規=一〇、〇〇〇
▽再貸付金=七、五〇〇
▼私立高校等就学支援事業費=七七六、二八六
▽就学支援金=七一六、五三六―高校等の授業料に充てるため、就学支援金を支給
▽奨学のための給付金=五二、八四八―年収二五〇万円未満世帯に対して、学用品費などとして奨学のための給付金を支給
▽学び直しへの支援=一、七三四―高校などの中途退学者が、高校などで再び学び直す場合に、最長二年まで支援金を支給
▽事務費補助=五、一六七―就学支援金の交付事務費
▼私立高校等授業料軽減補助金=七二、五七九
▼私立高校等生徒奨学事業費=一、三〇三、九七三―団体が行う奨学事業資金の貸付
▽新規貸付=一四五、四八八
▽再貸付金=一、一二七、一三六
▽入学資金=二四、二一七
▽補助金=七、一三〇
▼私立学校被災生徒等就学支援事業費=六六七
▼私立学校教職員退職手当資金給付事業費補助金=五二、五六七
▽道私学退職金社団=二四、〇四七
▽道私立幼稚園協会=二四、五九〇
▽道私立専修学校各種学校連合会=三、九二九
▼日本私立学校振興共済事業団補助金=一三、三八六
▼子育て支援対策事業費=一〇、九三四―幼稚園における遊具などの環境整備二三〇園
▼幼稚園等耐震化促進事業費=一七六、七二七―認定こども園へ移行予定(すでに移行した場合も含む)の私立幼稚園に対する園舎耐震化への支援一二園
▼私立専門学校生経済的支援等事業費=三、九九三
▼職業実践専門課程研修費補助金=一〇〇
▼新設大学整備費補助金=
一四、八六六
▽公立はこだて未来大=一〇、五七六
▽名寄市立大=四、二八九
(道・道教委 2016-02-29付)
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