4団体に晴れの栄誉 27年度管内教育実践表彰受賞者―十勝教育局
(道・道教委 2016-02-29付)

 【帯広発】十勝教育局は、二十七年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育三団体、社会教育一団体の計四団体が晴れの栄誉に輝いた。表彰式は、三月二日午前十時三十分から幕別町百年記念ホールで執り行われる。

 なお、本年度は教育活動表彰の該当はなかった。

 教育実践表彰受賞団体の功績はつぎのとおり。

【学校教育】

▼足寄町立足寄小学校(石山貢司校長、児童数三一三人)

▽学力の向上を図る教育活動の推進

 二十六年から三年間、道教委「ほっかいどう学力向上推進事業~地域の学力向上支援事業」の指定を受け、学力向上の取組を推進している。

 特に、校長のリーダーシップのもと、「学年代表者会議」を組織し、学習規律やノート指導、指導過程の改善、日常実践と直結した校内研修などに、全教員が共通・一貫して取り組んでいる。

 巡回指導教員による授業実践を通して、若手教員をはじめとする教員の指導力向上に努め、児童の学習意欲や学力の向上に成果を挙げている。

▼帯広市立帯広第八中学校(石倉貴浩校長、生徒数四五五人)

▽道徳教育の充実を図る教育活動の推進

 二十七年度道教委地域連携研修実施校および帯広市グローイングマイ・マインド(道徳教育推進)事業実施校の指定を受け、道徳教育の充実を図る取組を推進している。

 特に、学年における道徳の内容項目の重点化や、道徳の時間における言語活動の充実、アンケートによる生徒の道徳性の把握などに、全教員が共通して取り組んでいる。

 「特別の教科 道徳」の実施に向けた授業改善を校内研修の中核に位置付け、公開研究会で「道徳の時間」の授業を公開するなど、道徳教育の充実に成果を挙げている。

▼更別農業高校(田村弘樹校長、生徒数一四九人)

▽地域と連携した課題課題解決型教育活動の推進

 昭和二十七年の開校以来、「地域に貢献する産業人の養成」を目標に「農業クラブ」の活動に力を入れるなど、地域と連携した課題解決型の教育活動の充実を図る取組を推進している。

 特に、平成二十年からは更別村の要請を受け、「すもも」を使った特産品の開発に取り組むとともに、二十六年からは更別産うどんの普及活動にも、地域と連携して取り組んでいる。

 また、道教委「専門高校Skill Upプロジェクト」や、帯広信用金庫「地元高校生による十勝の未来づくり応援プロジェクト」を活用し、専門家の指導を受け、成果を挙げている。

【社会教育】

▼NPO法人幕別札内スポーツクラブ(笠谷直樹理事長)

▽地域の運動・スポーツの普及・振興に貢献

 平成十二年に「札内北サッカー少年団」として発足以来、地域の運動やスポーツ活動の普及・振興の中心として子どもたちの健全育成および地域社会の発展や健康・福祉の増進に貢献してきた。

 特に、二十二年に総合型地域スポーツクラブとして設立以来、二十三年には文部科学省「スポーツコミュニティ形成促進事業」で拠点クラブに選定され、地域社会の発展に寄与している。

 また、運動やスポーツ活動を通じて、地域における住民意識や連帯感の高揚、世代間の交流、地域の教育力の回復、学校の運動・スポーツ活動と地域の連携に寄与するなど、成果を挙げている。

(道・道教委 2016-02-29付)

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