執行方針に沿った経営を―辻局長説明　渡島局が管内公立学校長会議開く

（道・道教委 2016-04-15付）

あいさつする辻局長

　【函館発】渡島教育局は十三日、渡島合同庁舎で二十八年度管内公立学校長会議を開催した。関係者百五十九人が出席。席上、辻俊行局長＝写真＝は「学校経営は、道や市町村の教育行政執行方針に沿って行っていくことが重要」との考えを示し、例年の会議で行ってきた「管内教育推進の重点」の作成、説明を本年度取りやめた上で、執行方針との関連が十分に図られた各学校における教育活動の一層の推進を求めた。

　あいさつに立った辻局長は「管内教育推進の重点」を取りやめたことを説明。道や市町村の教育行政執行方針をより一層重視することが、学校経営を進めていく上で必要不可欠とした。

　その上で、ことし二月に示された道の教育行政執行方針を踏まえた管内の各種事業や指定校のかかわりを説明し、一連の取組が管内教育の充実につながるとの考えをあらためて強調した。

　また、本年度の会議から幼稚園長の参加も求め、地域と連携し、地域に開かれた学校づくり、幼・小・中・高と、一貫した教育活動の推進にも力を入れていく姿勢を示した。

　引き続き、管内の市町立学校について、「道の執行方針との関連が十分図られている各市町の執行方針のもと、学校経営を進めてほしい」と呼びかけた。

　一方で、学校現場がなすべき行動として、①そろえる②見せる③徹底する④見つける⑤守る―と五点を示し、各学校長、園長の活躍を期待した。

　「そろえる」では、教育環境に統一感があることが豊かで安定した学校運営につながることを強調。「見せる」では、教育現場の連携などを文字化し、学校の運営状況を公開することを訴えた。

　「徹底する」では、教員に対して学習指導要領の徹底を求めた。「見つける」では、徹底した未然防止に努め、認知にちゅうちょしないことを呼びかけた。「守る」では、管理職の責務を守り、職員を守り、子どもを守ることを具体的に示し、「渡島の子どもたちの豊かな未来に向けて、努力をお願いしたい」と協力を求めた。

　このあと、山﨑義一企画総務課長、伊藤伸一教育支援課長らがそれぞれ所管事項を説明。ミドルリーダー育成の必要性や、学力の向上、知内町や七飯町などのコミュニティ・スクールの導入成果などについて報告した。

(道・道教委 2016-04-15付)