望ましいネット利用へ　道教委が事業報告書作成

（道・道教委 2016-04-18付）

　道教委は、『望ましいインターネット利用に向けた環境醸成推進事業報告書』を作成した。文部科学省委託事業「中高生を中心とした生活習慣マネジメント・サポート事業」の一環。研究協力校の実践や生活習慣に関する調査結果などを掲載している。

　同事業では、ネットの過度の利用による睡眠時間や学習時間への影響など、生活習慣に関する課題の解決に向け、子どもや保護者の意識の変容を図り、ネット利用を含めた望ましい生活習慣にかかわる機運の醸成を目指し、中・高校の計十四校の研究協力校を指定してきた。

　報告書では、生活習慣改善プログラムを実施した研究協力校における事前および事後の調査結果のほか、各校の取組を紹介している。

　蘭越町立蘭越中学校では、学習習慣や生活習慣の定着に向けて、生活リズムチェックシートを積極的に活用し、電子メディアへの接触時間を見直すため、スマートフォン等の利用について保護者とともに使用状況を把握している。

　昨年十一月には、ネット利用と睡眠・学習時間の関係に関して、医師による講演会を実施。一年生が睡眠について話し、実態を発表したほか、睡眠知識クイズに取り組んだ様子を報告している。

　また、青少年教育施設における取組も掲載。各施設で親子が自然体験活動や読書活動などを行ったことを紹介している。

　報告書は、道内の中学校や高校、特別支援学校、社会教育関係団体などに配布した。

　なお、報告書の概要をまとめたリーフレットも作成し、家庭教育サポート企業などに配布した。

(道・道教委 2016-04-18付)