道教委の体育専科教員配置事業　本年度は２８人に拡大　後志・渡島・上川へ各１人加配

（道・道教委 2016-04-19付）

　道教委は本年度、体育専科教員を二十五人から二十八人に拡大した。後志・渡島・上川管内で一人ずつ加配。三ヵ年を期限に小学校に配置するもの。配置校では、体育授業における学級担任とのＴＴ指導、指導方法の工夫改善に関する実践研究、児童の体力向上や教員の指導力向上の取組を推進。体育専科教員が各管内のリーダーとなり、運動やスポーツに対する意欲向上、体力向上に向けた取組を充実していく。

　二十五年度から行っている体育専科教員活用事業は、体育を専門とする教員（体育専科教員）を、児童の体力向上に積極的に取り組もうとする小学校に配置し、学級担任とのＴＴ指導や授業づくりの支援を行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図るもの。

　体育専科教員は、二十五年度の七人から、二十六年度二十一人、二十七年度二十五人と増え続け、本年度は二十八人に拡大。本年度は、後志・渡島・上川管内に一人ずつ加配した。三ヵ年を期限に各校に配置しており、本年度の新規は小樽市立奥沢小学校など十一校となった。

　二十八人のうち、十四人が近隣の小学校（兼務校）を巡回し、体育授業での学級担任とのＴＴ指導、授業づくりの助言、学校全体の体力向上の取組支援を行っている。

　道教委では、四年目を迎えた同事業について、「体育専科教員の専門的な指導方法を学級担任が学び、全教員の体育授業における指導力が向上した」「目標設定や学習カードの活用、運動量を増やす指導形態の工夫など、各学年の体育授業を改善することができた」などの成果を挙げる。配置校における二十七年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の平均結果が全国平均を上回ったことも指摘している。

　本年度の体育専科教員配置校はつぎのとおり（カッコ内は兼務校）。

▽空知＝岩見沢市立東小・新、歌志内市立歌志内小

▽石狩＝江別市立中央小・新、北広島市立西の里小、恵庭市立若草小

▽後志＝倶知安町立倶知安小、小樽市立奥沢小（小樽市立天神小）・新

▽胆振＝苫小牧市立拓勇小（苫小牧市立拓進小）、苫小牧市立日新小（苫小牧市立泉野小）

▽日高＝新冠町立朝日小（新冠町立新冠小）、平取町立平取小（平取町立紫雲古津小）

▽渡島＝函館市立桔梗小・新、八雲町立落部小（八雲町立東野小）、福島町立福島小（福島町立吉岡小）・新

▽桧山＝江差町立江差小（江差町立南が丘小、江差北小）、せたな町立北桧山小（せたな町立瀬棚小）

▽上川＝美瑛町立美瑛小・新、旭川市立陵雲小、旭川市立神楽岡小・新

▽留萌＝留萌市立東光小（留萌市立潮静小）

▽宗谷＝稚内市立潮見が丘小

▽オホーツク＝大空町立女満別小、網走市立西小（網走市立西が丘小）

▽十勝＝音更町立木野東小（音更町立下士幌小）・新、帯広市立若葉小・新

▽釧路＝釧路市立鳥取西小・新、厚岸町立真龍小（厚岸町立厚岸小）・新

▽根室＝標津町立川北小（標津町立標津小）

(道・道教委 2016-04-19付)