道教委が第5次道教職員等生涯生活設計推進計画 新たにストレスチェック データ活用し健康管理推進
(道・道教委 2016-04-18付)

 道教委は、「第五次道教職員等生涯生活設計推進計画」を策定した。本年度から二ヵ年計画で推進するもので、基本理念「豊かに健康で実りのある人生を送るために」のもと、「生涯生活設計実現への支援」など三つを柱に、五つの基本プランと十二の施策項目を設定。メンタルヘルス不調となることを未然に防ぐストレスチェックを新たに行うほか、特定健康診査の健診データなどを活用して健康管理を行うデータヘルス計画策定に着手する。

 道教職員等生涯生活設計推進計画は、教職員等の生涯生活の充実に関する施策を総合的、計画的、効率的に進めるために、平成八年度から五年ごとに策定。道立および市町村立学校教職員、道教委職員、退職者を対象に、道教委と公立学校共済組合道支部、一般財団法人道公立学校教職員互助会が実施主体となって進めている。

 第四次推進計画(二十三~二十七年度)の期間満了に伴い、今回、第五次推進計画を策定した。

 公立学校共済組合本部が二十九年度中に策定予定の「保健事業実施に関するガイドライン」に基づく新たな保健事業が三十年度から開始されることを踏まえ、同計画は二十八~二十九年度の二ヵ年計画とした。

 第五次推進計画の基本理念は、これまでの基本理念を踏襲し、「豊かに健康で実りのある人生を送るために~新しい人生の創造」を掲げた。これに基づき、「生涯生活設計づくりへの支援」「生涯生活設計実現への支援」「退職者への支援」の三つを柱に体系化。「心身の健康管理プラン」「生きがいの開発プラン」など五つの基本プラン、十二の施策項目を据え、単年度ごとの実施計画、具体的な事業概要を設定した。

 施策項目のうち、「健康管理・支援体制の充実」では、新たにストレスチェックを行う。労働安全衛生法の一部改正に伴う新制度として、職員の心理的な負担の程度を把握するための検査(ストレスチェック)を七月~翌年三月に実施。ストレスの高い教職員等を早期に発見して医師による面接指導を行うことで、メンタルヘルス不調に陥ることを未然に防止するよう努める。

 さらに、データヘルス計画の策定に着手する。特定健康診査の健診データや、医療機関を受診した際のレセプト(診療報酬明細書)などの医療データを分析・活用して、PDCAサイクルに沿った効果的かつ効率的な健康管理事業を進める。

 「保健指導・健康相談体制の充実」では、健康・医療・育児・介護・メンタルヘルスに関して、医師や保健師、臨床心理士などの専門家による健康電話相談事業、教職員等の心の健康相談事業を継続する。

 「疾病予防への支援」では、六~十月に道内四会場で管理監督者を対象としたメンタルヘルスセミナーを開き、職場における心の健康の保持増進を図る。ヘルスアップセミナーとして、管内・市町村・地区単位で実施する研修会、会議などにおけるメンタルヘルスや生活習慣病予防の講演経費を助成する。

 「生涯生活設計づくりの促進」では、七~八月に道内五会場で、共済組合の組合員やその家族が要介護者になった場合の対応、心構えについて学ぶ介護講座を開く。

 「生きがい開発活動への参加促進」では、七月に道教職員体育大会、一~二月に道教職員美術展、関係団体と共催の教育講演会、特別支援学校スクールコンサートを開催。教職員等が地域での生涯学習活動への参加の理解を深め、生きがいのある生活を実現するため、広報誌やガイドブックを配布するほか、各種研修会で情報提供していく。

 なお、第六次推進計画は三十年度から三十四年度までの五年間を見据えた計画として新たに策定する予定。

(道・道教委 2016-04-18付)

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