本年度〝学びカフェ〟推進事業で道教委 新たに4管内で研修実施 市町村独自にナビゲーター養成も
(道・道教委 2016-05-10付)

 道教委は、本年度の「地域人材による家庭教育支援推進事業~家庭教育“学びカフェ”推進事業」における取組方針を固めた。新たに「家庭教育ナビゲータースキルアップ研修」を全道四ヵ所で開催。保護者の相互学習を支援する家庭教育ナビゲーター技術の向上を図る。市町村独自でナビゲーターを養成できる体制も整備していく。

 昨年度から実施している同事業では、様々な保護者が家庭教育や子育てに関する学習・相談機会を日常的に得られるよう、各地域に保護者等の相互学習を促進する「家庭教育ナビゲーター」を養成。学習・相談の機会として気軽に参加できる「学びカフェ」を設定し、家庭教育支援にかかわる学びのセーフティネットの構築を目指している。

 二十七年度は、二百四十一人のナビゲーターが二十七市町において、読み聞かせや子育てサークル、パン教室など親子が集まる機会を使って八十二回の学びカフェを実施してきた。

 一方で、ナビゲーターのさらなる養成、ナビゲーター同士の交流やスキルアップ、日常的な場における活動の促進などが課題に挙げられた。

 こうした課題を解決するため、本年度は、新たに家庭教育ナビゲータースキルアップ研修を開催する。石狩・渡島・上川・十勝教育局が主管する年二回の地域学校協働推進研修会で実施。ナビゲーターの技術向上、ナビゲーター相互の情報交流などを行う。

 さらに、市町村独自にナビゲーターを養成できる体制にするため、家庭教育ナビゲーター指導者研修会の対象を従前の各教育局社会教育主事から、各市町村教委家庭教育支援担当者、家庭教育ナビゲーター、家庭教育支援員、各市町村子育て支援担当者、子育て支援員、PTA関係者などに変更。全十四教育局管内で実施し、全市町村におけるナビゲーター指導者の養成を目指す。

 家庭教育ナビゲーター養成研修は各市町村で行い、対象を子育てサークル会員、子育てを終えた地域住民、PTA関係者、子育てに関心をもっている人など幅広くとらえ、気軽に参加できるようにする。ナビゲーターに渡している『ハンドブック』は、「子育てに関する話題編」を拡充するとともに、「幼児の保護者向け学習プログラム編」を開発する。

 また、ナビゲーターが自主的に日常の様々な機会で学びカフェを行い、記録に残す方策も検討していく。

(道・道教委 2016-05-10付)

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