公立高校配置計画地域別検討協議会空知管内 32~35年度、学級調整が必要 南・北学区とも中卒者減で(道・道教委 2016-05-12付)
意見交換では、地域の実情に合った再編基準を望む声などが挙がった(写真は南学区の協議会)
【岩見沢発】道教委は四月下旬、空知管内の二会場で二十八年度公立高校配置計画地域別検討協議会を開催した。岩見沢市自治体ネットワークセンターでは南学区、深川市経済センターでは北学区の検討協議会をそれぞれ開催し、高校配置計画の見込みや特色ある高校づくりについて説明。三十二~三十五年度までの中卒者数の見通しとして、南学区では二~三学級、北学区では三~四学級の調整が必要であることを示した。
道教委主催、空知教育局主管。教育関係者等が意見を交換することで、適正な高校配置に向けて理解を深めることを目的としている。
各会場では全体会に先立ち、PTA分科会を実施。空知南学区の会場では、空知教育局の島田和昭主査が中卒者の減少、高校の小規模化の進行など高校を取り巻く課題とその対応方針について説明。高校再編によるメリットと課題、総合学科や全日制普通科単位制など、生徒の多様な学習ニーズに対応する様々なタイプの高校や修学支援制度について説明した。
続いて、文部科学省が推進するスーパーサイエンスハイスクール事業の指定校である岩見沢農業高校の西田丈夫校長が、同校の教育活動を説明。学校オリジナルの乳製品製造など、特色ある取組を紹介した。
全体会では、小山茂樹空知教育局長があいさつ。中卒者数の減少に伴う高校の小規模化の進行により、高校の再編は避けて通れない重要な課題とし、「今後、高校における教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立ち、特色ある高校づくり、高校配置を推進したい」と述べた。
続いて、道教委新しい高校づくり推進室の相馬哲也参事が、特色ある高校づくりの推進状況、小規模総合学科等の新たな魅力づくり推進事業や修学への支援制度等について説明。また、岡内誠主幹は高校配置計画の基本的考え方と、空知南学区の配置計画の概要を示し、三十二年度から四年間で百七人の中卒者数の減少が見込まれることから、二~三学級の調整が必要であるとした。
意見交換では、出席者から、「高校の置かれている状況はそれぞれ異なる。再編基準の緩和について、もっと地域住民と話し合って解決に当たる必要があるのではないか」などの意見が挙がった。
(道・道教委 2016-05-12付)
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