キャリア教育の充実要請 道教委が公立高・特校長会議開く―柴田教育長あいさつ(道・道教委 2016-05-12付)
柴田教育長がキャリア教育、特別支援教育について述べた
道教委は十日、ホテルライフォート札幌で二十八年度公立高校長・特別支援学校長会議を開いた=写真=。あいさつに立った柴田達夫教育長は、本道の高卒者の早期離職率が四八%に及んでいることを指摘。離職の理由として、「仕事が大変」などが挙げられていると説明するとともに、低い離職率で抑えている職業系高校があることを紹介し、キャリア教育の充実を求めた。
約三百人が出席した会議では、柴田教育長があいさつ。キャリア教育にふれ、本道の高卒者が就職三年以内の離職率が四八%、二人に一人の状況にあることを課題に挙げた。
また、職を変わることによって、キャリアアップしていくのではなく、離職することで、就労環境が厳しい方向に向かう実態があると指摘した。
要因として、小規模な企業が多く、労働環境が必ずしも整っていないなど、本道の産業構造を挙げた。
一方、離職者へのアンケート調査では、理由に「仕事が大変」「責任が重い」との回答が多かったことを紹介。「これは、必ずしも産業や経済の状況だけの問題ではなく、働くことや生きていくことに何が必要なのかという基本的な問題」と述べた。
また、離職率が一二%と、低い水準で抑えている職業系高校があることを紹介し、キャリア教育の充実の重要性を訴えた。
特別支援教育にもふれ、「高校において、様々な特別な支援が必要な子どもたちが在学している。教員すべてが、必要な指導のノウハウをしっかりと身に付け、教育に当たっていただきたい」と求めた。
また、「様々な課題があり、皆さんと一緒に取り組んでいくことが多々ある。皆さんとともに、本道五十万人の児童生徒の未来のために教育を進めていきたいので、よろしくお願いする」と呼びかけた。
このあと、各局長・室長が所管事項について説明した。
(道・道教委 2016-05-12付)
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