新・道教育長期総合計画策定で道教委 本年度中に骨子案まとめ 道教育推進会議への諮問決定
(道・道教委 2016-05-13付)

 道教委は、二十九年度で計画期間を終える「北海道教育推進計画」に代わる新しい道教育長期総合計画の策定について、道教育推進会議に諮問することを決めた。十一日に開いた教育委員会会議で承認された。推進会議では、施策の基本的な方向性や教育施策の体系的な在り方などについて審議。本年度中に骨子案をまとめ、来年度はパブリックコメントなどの対外的な調整を含めた作業を実施。推進会議からの答申については、三十年一月ころを予定している。

 道教委では、二十年三月に、「自立」と「共生」の基本理念のもと、二十年度から二十九年度までを計画期間とする道教育推進計画を策定し、二十五年三月には教育の現状や社会状況を踏まえた改定を行い、各種の教育施策を展開してきた。

 また、二十七年十月に、本道の教育、学術および文化の振興に関する総合的な施策について、その目標や施策の根本となる方針を定めた「北海道総合教育大綱」を制定。人口減少・少子高齢化社会時代において、子どもたちが生まれ育ったふるさとへの誇りや愛着をもち、自分の夢や目標に向けて挑戦しながら、北海道はもとより国内外で活躍する人材の育成に向けて教育が果たす役割の重要性があらためて確認されており、北海道の未来を拓く人材の育成に向けた教育施策の展開が期待されている。

 一方、国においては、第三次教育振興基本計画の策定に向けた検討が進められているほか、本年度中には新しい時代に求められる資質・能力を踏まえ、社会に開かれた教育課程という理念のもと、学習指導要領が改訂されることとなっている。

 こうした状況を踏まえつつ、道教委は、二十九年度で計画期間を終える道教育推進計画に代わる第五次道教育長期総合計画の策定について、道教育推進会議に諮問することを決めた。計画期間は三十年度からの五年間。推進会議では、施策の基本的な方向性や個別・具体的な教育施策の体系的な整理のほか、計画の進行管理に適した具体的な成果指標の在り方などについて審議する。

 二十三日に開催する道教育推進会議において、諮問を行い、計画策定に向けた審議を開始する。推進会議での審議と並行して教育委員会においても、計画案について議論。本年度中に骨子案をまとめ、来年度はパブリックコメントなどの対外的な調整を含めた作業を進め、推進会議からの答申については、三十年一月ころを予定している。

(道・道教委 2016-05-13付)

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