道立高校間連携の本年度実施校―道教委 斜里・小清水など4組8校 随時申請可能、活用呼びかけ
(道・道教委 2016-05-19付)

 道教委は、道立高校間連携の本年度実施校四組八校を決めた。近隣の道立高校が連携し、相互に教員を派遣することによって教育活動を一層充実する事業。斜里高校と小清水高校の連携では、斜里から商業の教員二人を年間百四十時間、小清水から英語の教員一人を年間七十時間派遣するなど、各校の状況に合わせた教員派遣を通して、きめ細かな指導や教育課程の充実を目指す。同事業では、年間通しての連携だけではなく、短期間の連携が可能で、年度途中でも随時申請できることから、道教委では、教育活動の充実のため、事業を活用するよう呼びかけている。

 同事業は、道立高校間で連携し、相互に教員を派遣することを通して、教育活動を一層充実しようと、二十四年度からスタートした。

 連携する高校では、教育課程の維持充実を図る観点から、「連携高校の教員が相互に連携する高校に出向いて行う授業」(派遣授業)と、「その他必要に応じ、連携する高校の教育活動への相互協力」を行う。

 本年度の実施校は、斜里・小清水、江差高校・上ノ国高校、富川高校・平取高校、根室西高校・根室高校の四組八校。

 斜里・小清水の連携では、斜里から小清水へ商業の教員二人をそれぞれ週二回、年間百四十時間派遣。一方、小清水から斜里へ英語の教員一人を週一回、年間七十時間派遣する。

 江差・上ノ国では、江差から上ノ国へ美術の教員一人を週一回、年間七十時間派遣。上ノ国から江差へは保健体育の教員一人を年一回、四時間派遣する。

 富川・平取は、富川から平取へ音楽の教員一人を週一回、年間七十時間派遣。一方、平取から富川へは家庭科の教員一人を週一回、年間七十四時間派遣する。

 根室西・根室の場合、根室から根室西へ音楽の教員一人を週二回、年間二百四十五時間派遣する。

 同事業では、年間通しての連携だけではなく、例えば、スキー授業のある期間のみ体育の教員を派遣するなど、短期間での連携が可能。また、年度途中でも、申請を随時受け付けている。

 道教委では、各校の教育活動を一層推進するため、同事業を活用するよう呼びかけている。

(道・道教委 2016-05-19付)

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