高・特校長会議の道教委所管事項説明(4) 各種事業の積極的活用を 配置計画案は6月上旬提示(道・道教委 2016-05-20付)
説明する土井新しい高校づくり推進室長
◆土井新しい高校づくり推進室長
▼高校配置計画
本年度は、すでに決定済の二十九年度、三十年度の配置計画に、三十一年度の計画を加えた三年間の計画を策定するものであり、例年同様、六月上旬に計画案を示したい。
見通しとして、三十一年度は、全道で六百人以上の中卒者の減少が見込まれており、特に、都市部のある石狩学区や胆振東学区、オホーツク中学区において、それぞれ百人を超える減少が見込まれている。
さらに、三十二年度以降も、都市部を中心に、中卒者の大幅な減少が見込まれるため、都市部での再編や定員調整の検討が必要になる見通しである。
こういった内容については、四月中旬から開催している地域別検討協議会においても説明している。
▼地域キャンパス校の再編基準とその取扱い
人口減少社会への対応や地方創生の観点から、地域キャンパス校の在り方や教育環境の充実を図るための方策などの検討を進め、本年三月に、その考え方を取りまとめた。
再編基準の緩和に向けた新たな人数要件については、今後、高校教育に関する指針に基づく施策の成果と課題の検証と併せて、引き続き、検討していくことととしており、この検討期間中には、地域キャンパス校の新たな再編整備を行わない考えである。
▼小規模総合学科等の新たな魅力づくり推進事業
同事業は、小規模校となった総合学科などの新しいタイプの高校が、これまで以上に特色ある教育活動を推進することを目的に実施している。
昨年度は、総合学科八校、普通科単位制二校、中高一貫教育校二校で、本事業を活用し、校内研修を充実させるなどして、地域の教育資源を生かした特色ある教育活動に取り組んでいただいている。
同事業は、年度途中でも申請可能なので、新しいタイプの高校にあっては、積極的な活用をお願いする。
▼道立高校間連携
昨年度、七組十四校において、相互に教員を派遣し、家庭科や音楽の授業を行うほか、英語などで習熟度別授業を実施するなど、指導の充実に向けた様々な取組を行っていただいている。
こちらの事業も、年度途中でも申請可能なので、教科の特性に応じた特定の単元におけるTTの実施など、積極的な活用をお願いする。
▼通学費等補助制度
道立高校の募集停止に伴う通学費や下宿費、これにかかる経済的負担を軽減する制度であり、昨年度は、全道で九十九人を対象に補助を行った。
本年度は、空知北、日高、渡島、桧山、オホーツク東の各学区の高校に、対象となる生徒が在籍する場合があるので、制度の内容や補助要件などをあらためて確認すること、さらには、申請漏れがないように、保護者へ丁寧な周知を行うなど、適切かつ円滑な実施をお願いする。
以上であるが、今後とも、皆さんと教育水準の維持・充実を図るという共通認識に立ち、国における教育改革の動向や地域の実情等を踏まえながら、生徒の多様な学習ニーズに対応した学校づくりに取り組んでいくので、理解と協力をお願いする。
(道・道教委 2016-05-20付)
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