地域医療支える人づくり事業―道教委 岩見沢東など9校指定(28~30年度) 第2学年でも医進類型設置可能に(道・道教委 2016-05-23付)
道教委は、「地域医療を支える人づくりプロジェクト事業」の医進類型指定校(二十八~三十年度)に岩見沢東高校など九校、協力校(二十八年度)に札幌西高校など六校を指定した。医進類型指定校において、少人数指導の教育課程を編成・実施する「医進類型」設置が、従来は第三学年のみだったが、本年度は第二学年も可能となった。医進類型指定校・協力校は高校生メディカル講座や地域医療体験事業、メディカル・キャンプ・セミナーに臨み、医学部進学を目指す高校生を支援する。
◆協力校は札幌西など6校
地域の医師不足が本道の喫緊の課題となっていることから、道教委では、将来における地域医療を支える人材を育成するため、道内医育大学(北海道大学医学部、旭川医科大学、札幌医科大学)、関係機関などと連携し、医学部への進学を目指す道立高校生に対し、効果的な学習支援を行おうと、二十年度から同事業を実施している。
医学部への進学実績がある学校を医進類型指定校に指定し、生徒にきめ細かな学習支援を行うため、数学や理科、外国語などで少人数指導を行う教育課程を編成・実施する「医進類型」を設置する。
医進類型指定校のない管内には、協力校を指定する。
医進類型指定校・協力校は、連携大学の教授などによる講演や講義を行う高校生メディカル講座を年一回開催する。また、地域の医療機関と連携し、地域の病院を訪問・見学して医師との懇談や医療体験などを行う地域医療体験事業を実施する。
八月には、三泊四日のメディカル・キャンプ・セミナーを開催。地域医療についての講演や医育大学の訪問・見学、ワークショップなどを行い、医学部進学に向けた学習を支援する。
本年度は、実施要綱を一部改正し、医進類型指定校における「医進類型」設置を、従来の第三学年だけではなく、第二学年にまで拡大した。
今回決定した医進類型指定校(二十八~三十年度)は岩見沢東高、小樽潮陵高校、室蘭栄高校、苫小牧東高校、函館中部高校、旭川東高校、北見北斗高校、帯広柏葉高校、釧路湖陵高校の九校。
協力校(二十八年度)は札幌西高、静内高校、江差高校、留萌高校、稚内高校、根室高校の六校。
六月一日には、各校の校長などが参加する連絡協議会を開催。その後、本年度の各事業を実施していく。
(道・道教委 2016-05-23付)
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