将来見据えた改革要請 道教委が高・特新任校長研
(道・道教委 2016-05-26付)

道教委高特新任校長研
新任校長55人が研修に臨んだ

 道教委は二十三・二十四日、札幌市内の道第二水産ビルで二十八年度公立高校および特別支援学校新任校長研修会を開いた=写真=。初日の開会式であいさつに立った高校教育課の河原範毅課長は「信頼される学校づくり」「将来を見据えた創意工夫ある改革」に取り組むよう呼びかけた。

 同研修会には、ことし四月一日以降と二十七年度中途に採用の公立高校・特別支援学校の校長五十五人が参加した。

 初日の開会式では、河原高校教育課長があいさつ。「求められる学校づくり」として、「信頼される学校づくり」「将来を見据えた創意工夫ある改革」を挙げた。

 「信頼される学校づくり」については、「教職員による不祥事が後を絶たない」として、「教職員の意識改革は急務」と指摘。「学校経営に当たっては、〝個々の教育活動において想定される危機は何か〟〝日常の学校生活の陰に危機は潜んでいないか〟といった問題意識をもって検証を行い、必要な手立てを講じていただきたい」と求めた。

 さらに、「学校における危機管理の手引の活用はもとより、個人面談などの実施によって、教職員一人ひとりの自覚や意識改革を図る実効性のある取組を進め、信頼される学校づくりに取り組んでいただきたい」と呼びかけた。

 「将来を見据えた創意工夫ある改革」にかかわっては、「学校に変化を促す節目として、赴任初年度だからこそできることもあるので、ちゅうちょすることなく自校の改善・改革に積極的に取り組む」よう期待を寄せた。

 その実効性ある取組のためには、「教職員への経営方針の提示の仕方」など、様々な観点からの工夫が求められると指摘し、「学校職員人事評価制度等を有効に活用するとともに、創意工夫を生かしながら、自身の学校経営方針の具現化を図り、学校の改善・改革を進めていただきたい」と述べた。

 研修会では、このあと二日間にわたって、説明や事例研究、講話、研究協議を実施した。

 このうち、菅原行彦教育指導監の講話「実践的校長論」では、新任校長に対して、「学校の改革の鐘の音を鳴らしてほしい」と激励し、「リーダーシップと〝チーム〟としての学校」「校長としての視点」などをテーマに、校長の職務のポイントを示した。

(道・道教委 2016-05-26付)

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