高・特校長会議の道教委所管事項説明(3) 学校図書館の運営改善を 司書実務研への参加要請(道・道教委 2016-05-19付)
説明する松浦生涯学習推進局長
◆松浦生涯学習推進局長
▼ネット利用も含めた望ましい生活習慣の定着
ネット利用も含めた望ましい生活習慣の定着については、二十六年に実施した中高対象のネット利用にかかわる実態調査の結果等を踏まえ、PTA、各種校長会等の関係団体と構成する実行委員会を立ち上げるとともに、「どさんこアウトメディアプロジェクト」を展開している。
また、昨年三月には、道高校長協会、道高校PTA連合会および道教委における申し合わせ事項によるスマートフォン等の使用時間の縮減などの取組を進めている。
これらの取組に加え、昨年度から文部科学省の委託を受け、七管内から各一校の高校を研究協力校に指定し、ネット利用に関する学習機会の提供や、生徒会等を中心とする生徒主体の取組など、生活習慣を改善するプログラムの実践を通じて、学識経験者や医療関係者等とともに、改善方策等について検証を行う事業に取り組んでいる。
同事業の成果は、年度末に取りまとめ、すべての高校等に普及していく予定だが、ネット利用も含めた望ましい生活習慣の定着は、喫緊に取り組まなければならない課題であり、高校における申し合わせ事項や「どさんこアウトメディアプロジェクト」の趣旨を理解いただき、各学校においては、家庭でのルールづくり等を促進するなど、生徒はもとより、保護者に対する啓発をお願いする。
▼子どもの読書活動の充実
学校図書館法が改正され、二十七年四月から学校司書の配置が努力義務化されたが、これを踏まえ、道教委では、各学校における学校司書の配置が促進されるよう、「学校司書配置促進事業」を二十七年度から実施し、学校司書実務研修の実施などを行っている。
学校司書実務研修については、小・中・高校・特別支援学校を対象に、学校司書はもとより、学校図書館を担当する教職員等を参加対象としている。
二十七年度は、石狩・上川・オホーツクの三ヵ所で実施したが、本年度は、石狩・渡島・宗谷・釧路の四ヵ所で実施する予定である。研修日時・会場等については、別途周知していくが、同研修を学校図書館業務に携わる多くの職員が受講することによって、その成果を学校にもち帰り、学校図書館の運営の改善・向上や、生徒等の利活用が進むことを目指している。
二十七年度に参加しなかった道立学校については、旅費も支給するので、職員の参加について、配慮いただくようお願いする。
また、道教委では、二十七年度から、道立図書館による学校図書館への協力貸出を本格実施しており、授業で使う資料や生徒に勧めたい図書を冊数無制限で三十日間貸し出している。
なお、道立学校については、送料を道立図書館が負担することとなっている。
各学校においては、引き続き、本制度を積極的に活用していただき、各教科等の指導に役立てるとともに、読書環境の一層の充実に努めていただくようお願いする。
▼道民カレッジ事業
道民カレッジは、道内で行われている様々な学習機会を体系化したもので、昨年度は、連携講座全体として、三千二百二十四講座の登録があった。
本年度は、現在、各道立学校から連携講座に十四校十八講座を登録いただいているが、さらなる拡充を図るため、各学校で実施されている開放講座等を、道民カレッジ連携講座として積極的に登録いただくようお願いする。
また、道内の大学教授等が講師となった大学インターネット講座については、DVDを各学校へ配布し、各学校で、総合的な学習の時間や現代社会などの教科、また、教職員の研修などの場面で活用いただいているが、本年度も、各学校で積極的に活用いただくようお願いする。
道民カレッジは、主催講座と連携講座の中から、学びたい講座や会場を選び、自分に合った学習計画を立てて学習することができる学習システムであり、各学校の教職員や生徒に対して、道民カレッジへの入学を奨励していただくようお願いする。
併せて、本年十一月に予定されている「ほっかいどう学ネット検定」についても、学校単位での取組をよろしくお願いする。
以上、三点についてお話ししたが、併せて、道立青少年体験活動支援施設ネイパルや道立美術館などの積極的な利活用や、ユネスコスクールの加盟についても、積極的に検討いただくようお願い申し上げる。
(道・道教委 2016-05-19付)
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