３０事業８億３千万円追加採択　文科省の学校施設環境改善交付金

（道・道教委 2016-06-02付）

　文部科学省の学校施設環境改善交付金で、道内市町村の三十事業、八億三千万円が追加採択されることが明らかになった。

　本年度当初時点の国の公立学校施設整備費が文科省の概算要求額に比べて約一千億円少なかったことから、文科省は交付金採択に当たり、二十七年度未採択事業などを優先。道内六十二市町村の二百四十六件、八十七億七千百万円の事業計画のうち、危険改築事業など五十三市町村の百五十一件、三十四億七千二百万円が未採択となった。

　そのため、道教委と道議会文教委員会が文科省に、すべての公立学校施設整備事業が円滑に実施できるよう、必要な財源の早期確保を緊急要望。道都市教育長会、道町村教育委員会連合会、道公立文教施設整備期成会も、同趣旨の緊急要望書をまとめ、提出していた。

　道教委によると、今回、小・中学校の校舎やへき地教員住宅の改築など三十事業、八億三千万円が追加採択されることとなった。

　しかし、百二十一事業、二十六億四千二百万円が未採択のままであることから、道教委では、引き続き、全件の採択に向けて働きかけていく考え。

(道・道教委 2016-06-02付)