学校力向上総合実践事業―道教委 恵庭市若草小など指定 CS制度を積極的に導入
(道・道教委 2016-06-01付)

 道教委は、「学校力向上に関する総合実践事業」の二十八年度実践指定校に恵庭市立若草小学校など四校、近隣実践校に恵庭市立恵庭小学校など九校を指定した。今回の指定で、二十四年度指定分から合わせて実践指定校二十三校、近隣実践校七十三校、特別連携校二十二校となった。また、同事業の実施要綱を改正。実践指定校の事業内容として、教えることと考えさせることを関連付けた指導や「見通す・振り返る」学習活動の重視といった「日常授業の改善」や、「コミュニティ・スクール制度の積極的な導入」に取り組むことを盛り込んだ。

 同事業では、学校改善に関する先進事例・優良事例を十分踏まえ、管理職のリーダーシップのもと、全校が一つのチームとなった包括的な学校改善を推進。「学び続ける学校」のモデルを提示することによって、実践の成果の普及に資するとともに、将来のスクールリーダーを継続的に輩出する新たな仕組みを構築する。

 二十四年度の試行実施を経て、二十五年度から本格実施。「実践指定校」を指定し、包括的な学校改善に取り組んでいる。また、その周辺の「近隣実践校」、同一管内で他市町村の「特別連携校」を指定し、実践指定校が行う研修や会議等に参加して得た成果を教育課程・指導方法の改善に反映させている。

 二十八年度は、実践指定校に恵庭市立若草小など小学校四校、また、近隣実践校に恵庭市立恵庭小など小・中学校九校を指定した。二十四・二十五・二十六年度指定分の一部で、実践指定校と近隣実践校の入替え、追加も行った。その結果、二十四年度指定分からの合計で、実践指定校二十三校、近隣実践校七十三校、特別連携校二十二校となった。

 また、二十八年度事業実施に当たって、実施要綱を改正。

 実践指定校の事業内容のうち、各学年の基礎学力を保障する教育課程・指導方法として、「日常授業の改善(教えることと考えることを関連づけた指導、〝見通す・振り返る〟学習活動の重視、言語活動の充実等)」を盛り込んだ。

 併せて、コミュニティ・スクールについて、従来は「導入の積極的な検討」を進めるとしていたが、改正後は、「制度の積極的な導入」と一歩踏み込んだ。

 このほか、障がいのある児童生徒へのきめ細かな指導を行うこととし、そのために『校内研修プログラム活用事例集』等を活用した研修を実施することなども盛り込んだ。

 「学校力向上に関する総合実践事業」の実践指定校、近隣実践校、特別連携校はつぎのとおり(▽実践指定校=①近隣実践校②特別連携校)。

▼二十四年度から

▽千歳市桜木小=①北栄小、緑小、信濃小

▽北広島市大曲小=①大曲東小、緑ヶ丘小、双葉小、大曲中

▽石狩市花川小=①緑苑台小、紅南小、双葉小、花川中②当別町当別中、当別町西当別中

▽登別市幌別小=①幌別西小、幌別東小

▽名寄市名寄小=①名寄南小、名寄西小、名寄東小、風連中央小、名寄中、名寄東中、智恵文中、風連中

▽大樹町大樹小=①大樹中

▽釧路町富原小(新規)=①別保小、遠矢小(新規)、遠矢中、別保中(新規)、富原中(新規)

▼二十五年度から

▽岩見沢市南小=①岩見沢小、中央小、美園小

▽小樽市稲穂小=①花園小、潮見台小②古平町古平小、積丹町美国小

▽函館市八幡小=①亀田小、鍛神小

▽江差町南が丘小=①江差小、江差北小②せたな町瀬棚小、せたな町久遠小、せたな町北桧山小、今金町今金小

▽旭川市大有小=①青雲小、永山西小、近文小、啓北中

▽網走市網走小=①東小、白鳥台小、西が丘小

▽別海町別海中央小=①上西春別小、中春別小

▼二十六年度から

▽倶知安町倶知安小=①北陽小②京極町京極小、喜茂別町喜茂別小

▽えりも町えりも小=①笛舞小、東洋小、えりも岬小、庶野小、えりも中

▽留萌市留萌小=①東光小、潮静小、港北小、緑丘小、港南中②羽幌町羽幌小、小平町小平小、小平町鬼鹿小、苫前町苫前小、増毛町増毛小、初山別村初山別小、遠別町遠別小、天塩町天塩小、苫前町古丹別小(新規)、羽幌町焼尻小(新規)、羽幌町天売小(新規)、天塩町啓徳小(新規)

▽稚内市稚内東小=①中央小、南小、港小、声問小、潮見が丘小、東中

▽北見市緑小=①三輪小、美山小

▼二十八年度から

▽恵庭市若草小=①恵庭小、柏陽中

▽苫小牧市拓進小=①拓勇小、青翔中

▽帯広市啓西小=①広陽小、西陵中

▽釧路市昭和小=①清明小、大楽毛小、愛国小

(道・道教委 2016-06-01付)

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