上川局が第1回地域未来づくり会議 郷土を愛する取組充実へ 今後の効果的な連携等協議(道・道教委 2016-06-03付)
ふるさとに愛着をもつためのキャリア教育の在り方などについて協議
【旭川発】上川教育局は五月二十七日、富良野緑峰高校(宮本鎮栄校長)で二十八年度第一回管内地域未来づくり会議を開いた=写真=。道教委の小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の一環。同事業指定校の同校と富良野市立富良野小学校、市立富良野西中学校をはじめ、関係団体などから二十人が出席。今後に向けた効果的な連携や、小・中・高校の十二年間を見通した、ふるさとに愛着をもつためのキャリア教育の在り方について意見を交わした。
同事業は、ふるさとに愛着をもち、地域振興を担う人材を育成するため、自治体や地域の産業界など関係機関の支援を受けながら、小・中・高校が連携。早期からの体系的なキャリア教育に取り組む。期間は二十七~二十九年度。
テーマは「ふるさとに心が向く小中高一貫キャリア教育の推進~地域社会と学校が連携・協働して取り組む富良野のふるさとキャリア教育」。
小・中・高校におけるキャリア教育の全体計画の改善・充実とキャリアノートの活用、家庭生活の大切さを学ぶために家庭や子育てに関する座談会などに取り組む。加えて、各校種で様々な取組を展開し、テーマの実現を目指すこととしている。
開会式のあと、高校教育指導班の髙田安利主査や富良野小学校の中村直行教頭、富良野西中学校の松井清隆校長、富良野緑峰高の宮本校長などが本年度の取組を説明した。
また、富良野緑峰高の後藤卓教頭が生徒を対象に行ったアンケート調査結果を紹介。九割の生徒がふるさとに愛着をもっている一方で、将来ふるさとで仕事をして生活したい生徒は全体的に約六割だったことなどを報告した。
後藤教頭は「地域に残りたくても仕事がない、都市部より待遇面が不利などの声が聞かれる」と説明。宮本校長は「ふるさとで生活を営むことをゴールに取組を充実させていきたい」と述べていた。
このあと、同事業における効果的な連携や、小・中・高校の十二年間を見通した、ふるさとに愛着をもつためのキャリア教育の在り方について、三グループに分かれて協議した。
途中、地場産食材を使ったオムカレーの研究開発を進める同校生徒で構成された「カレンジャー娘」が、出席者にオムカレーをふるまうサプライズも。出席者は突然の登場に驚きながら、提供されたオムカレーをおいしく味わっていた。
(道・道教委 2016-06-03付)
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