札幌市教委「学校教職員の２７年度休務・休職状況」　精神疾患の割合低下　過去１０年で最低値を記録

（市町村 2016-06-06付）

　札幌市教委は、平成二十七年度の市立学校教職員の休務・休職状況をまとめた。三十日以上の休務者は二百十一人で、うち四七・九％に当たる百一人が精神疾患となっている。休職者は百四人で、精神疾患は六五・四％に当たる六十八人だった。

◆３０日以上の休務者２１１人

　三十日以上の休務者の総数に占める精神疾患者の推移をみると、二十四年度は五〇％（百十四人）、二十五年度は五二・一％（百二十五人）と上昇傾向だったが、二十六年度は四九・八％（百六人）、二十七年度は四七・九％（百一人）と下降している。

　休職者総数に占める精神疾患者は二十二年度の八三・五％（百一人）から、二十三年度七二・三％（八十一人）、二十四年度七〇・四％（七十六人）、二十五年度六九・八％（七十四人）と低下。二十六年度は七二％（七十七人）と若干上昇したものの、二十七年度は六五・四％（六十八人）と再び下降している。

　市教委では、休職者が復帰しても再び休職するケースが多いことを考慮し、復職前に直接本人に会ってアドバイスしたり、医療機関等で実施している復職プログラムなどを紹介している。

　また、「学校側から連絡があればすぐに対応したい」と話すなど、今後もこれまでの取組を継続していく。　

(市町村 2016-06-06付)