強い気持ちで不祥事防止を　園長・校長緊急集会で教育長訓示―札幌市教委

（市町村 2016-06-13付）

不祥事防止に向けより一層の取組を進める観点から開催

　札幌市教委は十日、市内のちえりあで全市立幼稚園長・市立学校長緊急集会を開催した＝写真＝。全市立幼稚園長および市立学校長三百二十五人が出席。不祥事の防止に向け、長岡豊彦教育長は「あってはならない、起こさせないという強い気持ちをもってこれまで以上に取り組んでほしい」と呼びかけた。

◆現職教頭の酒気帯び運転受け

　今月六日に札幌市立学校の現職教頭が道路交通法違反（酒気帯び運転）の疑いで逮捕されたことを受け、市教委では不祥事防止に向けてより一層の取組を進めていく観点から緊急集会を開催した。

　冒頭、長岡教育長が不祥事の防止に向けて訓示。不祥事を起こすことによって、子どもや保護者から信頼を失うことにふれ、「不祥事防止に向け、管理職が一人ひとりの人事管理を行い、コミュニケーションをとるなど環境づくりをお願いしたい」と話した。

　また、幾度となく不祥事が起こることに懸念を示し、「子どもは大人の背中を見て育つ。あってはならない、起こさせないという強い気持ちをもってこれまで以上に取り組んでほしい」と呼びかけた。

　続いて、檜田英樹教職員担当部長が服務規律の確保に向けた取組について説明した。檜田部長は不祥事の防止に向け、「市教委と学校が一丸となって取り組んでいかなければならない」と話し、①飲酒運転や速度超過等による交通事故・違反の防止②わいせつ行為およびハラスメントの防止③個人情報紛失の防止④スマートフォン等を用いた不適切なやりとりの防止等⑤体罰の防止―の五点について注意を呼びかけた。

　特に①では、〝飲んだら乗らない〟を徹底し、飲酒運転を絶対にしないこと、前日の飲酒が翌日に残っている可能性にも留意することを求めた。

(市町村 2016-06-13付)