札幌みなみの杜高等支援学校―来年４月開校　普通科職業コースを設置　社会で活躍できる生徒育成

（市町村 2016-06-08付）

　来年四月に開校する市立札幌みなみの杜高等支援学校は、普通科職業コースを設置する。七日に発表された二十九年度公立特別支援学校配置計画案で明らかとなったもの。カフェ運営など三部門に七つの職業コースを設け、自分らしく生き生きと社会の中で活躍できる生徒を育てる。

　札幌市は、特別支援教育のニーズが高まっているほか、北部に高等支援学校が集中していることから生徒の通いやすさなどを配慮し、同校を来年四月に開校する。場所は二十四年三月に閉校となった旧真駒内小学校跡地となっている。

　同校では、障がいのある生徒に社会参加を促進していくため、就労の場の拡大や就労支援の充実に向けた特色ある学校づくりを目指しており、普通科職業コースを設置する。

　生産・カフェ運営・外部サービスの三部門があり、生産部門ではみなみの杜ファームとみなみの杜工房の二コースを設置。カフェメニューでの使用や販売を目的とした農作物の栽培や製品製作を行う。

　カフェ運営部門ではみなみの杜キッチンとみなみの杜センター、みなみの杜サポートの三コースを設置。キッチンコースでは、カフェメニューでの提供や販売を目的とした製パン・製菓を、センターコースでは商品管理・販売等を行う。また、サポートコースではデザインや縫製作業、保育・介護基礎について学ぶ。

　外部サービス部門ではみなみの杜クリーンアップとみなみの杜エコサイクルの二コースを設置。クリーンアップコースでは、カフェや窓の清掃、グラウンドの芝メンテナンス等を行う。エコサイクルコースは電子機器の解体やリサイクル品回収等について学ぶ。

　生徒は一年次に各コースの基礎・基本を学び、二年次からは三部門七職業コースごとに学習する。

(市町村 2016-06-08付)