２７年度教職員相談室利用状況―札幌市教委　前年度比２９件増の８０件　仕事の相談が半数以上占める

（市町村 2016-06-07付）

　札幌市教委の二十七年度教職員相談室利用状況がまとまった。相談件数は、前年度比二十九件増の八十件。仕事での相談が四十五件で、件数全体の五六・三％となった。相談人数は六十四人で前年度比二十一人増。市教委では相談室のパンフレットを作成し、新規採用教職員に配布するなど、「一人で抱え込まず、積極的に相談室を活用してほしい」と呼びかけている。

◆メール受付で相談者増える

　市教委では、昭和五十年に教職員の日常生活や職場内の悩みについて話し合い、問題解決に協力するための教職員相談室を設置。女性のカウンセラーと教職経験者の二人が月曜日から金曜日まで常駐し、相談を受け付けている。また、二十四年度から市内十ヵ所の精神科医療機関と連携体制を強化し、相談者に医療機関の紹介も行っている。

　二十七年度の相談人数は、前年度比二十一人増の六十四人。男性三十二人、女性三十二人で、相談者は「本人」が五十一人と全体の七九・七％を占めており、続いて管理職が十一人となっている。

　相談件数は八十件で、相談内容は「仕事」四十五件、「健康」二十件、「セクハラ」十二件、「生活全般」三件。「仕事」に関する相談のうち、職場のマネジメントや部下のメンタルヘルスなど「その他」が三十八件と最も多かった。

　相談人数や件数が増加していることについて、市教委は、「昨年九月からメールによる相談を可能としたことで、相談者が増えたのではないか」と話している。

　教育相談室は、平日午前十時から午後五時までで、事前に連絡すれば時間外や土曜日も対応する。電話・ＦＡＸは〇一一―２７１―一一八五で、住所は札幌市中央区北二条西二丁目ＳＴＶ北二条ビル三階。　

(市町村 2016-06-07付)