実効性ある取組求める　不祥事防止へ通知発出―札幌市教委

（市町村 2016-06-15付）

　札幌市教委は、十日付で「不祥事防止に向けた職員の服務規律の確保に向けて」の通知を全市立学校・園に発出した。飲酒運転や速度超過等による交通事故・違反の防止など五点を提示。「朝会や職員会議等の場で職員に直接語りかけるなど、実効性のある具体的な取組をお願いしたい」と呼びかけている。

　六日に札幌市立学校の現職教頭が道路交通法違反（酒気帯び運転）の疑いで逮捕されたことを受け、市教委では不祥事防止に向けて、より一層の取組を進めていく観点から十日に緊急集会を開催。合わせて同通知を発出した。

　通知では、①飲酒運転や速度超過等による交通事故・違反の防止②わいせつ行為およびハラスメントの防止③個人情報紛失の防止④スマートフォン等を用いた不適切なやりとりの防止等⑤体罰の防止―の五点を提示。朝会や職員会議等の場で職員に直接語りかけるなど、実効性のある具体的な取組を求めている。

　特に、①では、交通事故・違反は児童生徒の交通安全教育を推進する教育公務員として、あってはならないと強調。“飲んだら乗らない”を徹底し、飲酒運転は絶対に行わないこと、前日の飲酒が翌日に残っている可能性にも留意することを求めている。

(市町村 2016-06-15付)