札幌市立学校の２９年度入選学校裁量　一般入試６校８学科で裁量問題　札幌藻岩で学力検査重視選抜の評価比率変更

（市町村 2016-06-14付）

　札幌市教委は十日、札幌市立高校の二十九年度入学者選抜における学校裁量事項の概要を発表した。全日制・定時制・中等教育学校の推薦入試は、八校八学科で実施。このうち、三学科で英語による聞き取りテストを取り入れる。また、一般入試の学力検査では、全日制・中等教育学校合わせて六校八学科で学校裁量問題を行う。昨年度から大きな変更点はないが、札幌藻岩高校の「学力検査の成績を重視する選抜」で評価比率が変わっている。

　札幌市立高校の二十九年度入学者選抜概要をみると、全日制・中等教育学校においては、七校七学科で推薦入試を実施。面接以外の実施項目では、旭丘高普通科や清田高普通科グローバルコース、市立札幌開成中等教育学校後期課程コズモサイエンス科で英語の聞き取りテストを取り入れる。

　自己アピール文の提出は、藻岩高普通科、平岸高普通科デザインアートコース、清田高普通科グローバルコース、新川高普通科で採用する。

　このほか、旭丘高普通科や市立札幌開成中等教育学校後期課程コズモサイエンス科で適性検査、平岸高普通科デザインアートコースで実技、清田高普通科グローバルコースで英語による問答を行う。

　定時制の市立札幌大通高の自己推薦入試では、面接以外に自己推薦書の提出と作文を取り入れ、午前部三十人、午後部三十人、夜間部五十人の入学枠を設けた。

　一般入学者選抜における知識・技能等を活用する力を重視した学校裁量問題は、六校八学科で導入。学力検査で傾斜配点を採用する学校は二校で、清田高普通科グローバルコースは英語の配点を二倍、開成中等教育学校後期課程コズモサイエンス科では、数学・理科・英語の配点を一・五倍とする。

　また、複数尺度による選抜で重視する項目のうち、「学力検査の成績を重視」においては、札幌藻岩高でこれまで学力と評定の割合を八対二だったものを、九対一に改定する。

(市町村 2016-06-14付)