札幌開成中等教育学校の入選方法　抽選なし含め４案を提示　２８日の教育委員会会議で決定予定―札幌市教委

（市町村 2016-06-16付）

　札幌市教委は十四日、教育委員会会議で本年度の市立札幌開成中等教育学校の入学者選考方法案を発表した。公開抽選方式のほか、抽選によらず観点別や各検査の合計による選考など計四案を提示。二十八日に開催する教育委員会会議で選考方法を決定する予定となっている。

　同校では、これまで一次検査で適性検査を実施し、その結果と調査書の内容により、募集人員の二倍（三百二十人）以内を一次検査通過者として選考。二次検査では個人面接を行い、入学候補者を選考、公開抽選により入学予定者を決定していた。

　今回提示した四案の共通する点をみると、一次検査で適性検査を実施し、その結果と調査書の内容によって、男女別に募集人員の二倍（男女各百六十人）以内を一次検査通過者として選考する。

　また、二次審査では個人面接を行わず、新たにグループ活動を導入。授業形式によるグループ活動を通して、集団でのコミュニケーション能力や課題探究的な学習への対応力等をみることとしている。

　入学予定者の決定について、案①では観点別に選考。調査書と合わせて、適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ・グループ活動の三つの観点で、高い適性があると認められる者を三分の一程度ずつ入学予定者として決定する。

　案②では、検査資料の合計の上位者から選考。調査書・適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ・グループ活動の結果を総合的に評価し、男女別に募集人員に達するまで、高い適性があると認められる者から入学予定者として決定する。

　案③では、案①・②を併用し、以下の四つの項目で四分の一程度ずつ決定する。調査書と合わせて、「適性検査Ⅰ」「適性検査Ⅱ」「グループ活動」の項目ごとに、高い適性があると認められる者を入学予定者として選考。三つの項目で入学予定者とならなかった者を対象に、調査書・適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ・グループ活動の結果を総合的に評価し、男女別に残りの募集人員を、高い適性があると認められる者から入学予定者として決定する。

　案④では、適性検査、グループ活動の結果をもとに、入学候補者を決定。男女別に公開抽選を行い、入学予定者を決定する。

　二十八日開催の教育委員会会議で四つの案について審議し、入学者選考方法を決定する予定となっている。

(市町村 2016-06-16付)