【解説】5月末の少年非行等概況―道警
(解説 2016-06-24付)

 道警本部少年課は、ことし五月末における「少年非行等の概況」をまとめた。

 検挙・補導された非行少年は四百三十人(うち女子八十四人)で、前年同期に比べ百十九人、二一・七%減少した。

 内訳は、刑法犯が百二十一人減の三百六十三人(うち女子六十六人)、特別法犯が九人増の六十七人(同十八人)、ぐ犯少年はゼロで七人減少。

 飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年として、百六十七人(三・九%)減の四千百人(うち女子九百八十三人)が補導された。

 刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が五十九人減の二百二十九人で、全体の六三・一%を占め、その手口では、万引きが二十五人減の百六十三人と、最も高い割合(七一・二%)を占めた。

 また、学職別では、中学生が七十人減の百三人、高校生が二十六人減の百二人となり、中・高校生で全体の五六・五%を占めた。小学生は六十九人で、十九人増と大幅に増加。その他学生が同数の十七人、有職少年が半減の三十七人、無職少年が七人減の三十五人。

 特別法犯で検挙された六十七人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ法が十八人増の三十四人で半数を占めたほか、道育成条例が一人減の五人、覚せい剤取締法が同数の三人など。

 薬物乱用は一人減の四人で、高校生が一人補導された。

 一方、福祉犯の検挙人員は百二人で、四十人(二八・二%)減少。被害に遭った少年は二十六人少ない五十九人。このうち、児童生徒、学生は五十人で被害者全体の八四・七%を占めた。

 出会い系サイトなどを利用して福祉犯被害を受けた少年は五十九人中二十八人で、前年同期に比べ九人減少した。

(解説 2016-06-24付)

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