【解説】小学生の母親、子のため7割貯蓄
(解説 2016-06-23付)

 小学生の母親の七割が子どもの将来のために「貯蓄をしている」ことが、博報堂子育て家族研究所(東京)の調査で分かった。貯蓄の目的は「学費」が最も多く、妊娠中や乳児期のかなり早い段階から貯蓄をしている母親が大半を占めた。

 調査は、ことし三月、小学生の子どもをもつ二十~四十九歳の女性を対象にインターネットで実施。一千四百二十八人から回答を得た。

 「子どもの将来のためにお金の準備をしている」という母親は七三%。「してはいないが、具体的に検討している」という母親一五%を加えると、八八%が子どもの将来に向けて、貯蓄を実施または検討していることが分かった。

 貯蓄を始めた時期をみると、「ゼロ歳」六三・二%、「一歳」一一・九%、「妊娠中」八・六%の順に多く、八割以上が「妊娠中~一歳」という早い段階から準備をしていた。

 貯蓄の方法は、「学資保険」が六〇・八%で最も多く、「銀行預金」四八・六%、「郵便貯金」三七・二%と続いた。NISAやジュニアNISAで注目を集めている「株、投信積立などの金融商品」は三・七%にとどまった。

 貯蓄の目的(複数回答)は、「子どもの学費・進学資金」が九三・六%と圧倒的に多く、「成人後の資金」三〇・三%、「子どもの結婚資金」二一・〇%などの項目を大きく引き離した。

 子どもへの小遣いについて聞いたところ、「定期的にあげている」母親は、低学年(一・二年生)が一四・七%、中学年(三・四年生)が二九・〇%、高学年(五・六年生)では四一・二%。月々の小遣いの平均額は、低学年が五百七円、中学年が六百四十八円、高学年が八百九十八円。高学年のうち、三八・九%の母親が子どもの好きに使わせていることが分かった。

(解説 2016-06-23付)

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