【解説】飲酒運転根絶の基本方針
(解説 2016-06-29付)

 道は、「道飲酒運転の根絶に関する基本方針」を取りまとめ、公表した。

 「基本方針」は、昨年十二月に施行された「道飲酒運転の根絶に関する条例」の規定に基づき策定。飲酒運転の根絶に関する施策の総合的な推進を図るための基本的事項を定めた。

 飲酒運転をなくすためには、道民一人ひとりが「飲酒運転をしない、させない、許さない」という強い気持ちをもって自主的に行動するとともに、事業者、家庭、学校、地域住民、行政その他の関係者の相互の連携・協力のもと、社会全体で飲酒運転を根絶するための環境づくりが行われなければならない。

 このような考えから、飲酒運転の根絶に関する道民の意識高揚や啓発活動に関する基本的な事項として、「情報の提供」「教育および知識の普及等」「飲酒運転の予防および再発の防止のための措置」を挙げた。

 そのうち、「教育および知識の普及等」では、「小学校、中学校、高校、その他の教育機関等と協力した、生命を大切にすること、その他の飲酒運転の根絶に関する教育」を掲げ、「学校関係者等を対象とする学校安全教室等の開催」「交通安全教育等の充実」などの取組を示した。

 飲酒運転を根絶するための推進体制に関する基本的な事項には、関係機関・関係団体や事業者などで構成する「道飲酒運転根絶推進協議会」の開催と根絶に関する施策の円滑かつ効果的な推進を挙げた。

 そのほかに必要な事項としては、七月十三日の「飲酒運転根絶の日」に、道民大会など、道民が一体となった取組を行うことを提起。

 さらに、道民や事業者等の自主的な活動、市町村や関係機関・関係団体等による社会環境の整備、家庭や学校、地域、職域等の取組に対する助言や支援を行うことも盛り込んだ。

(解説 2016-06-29付)

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