札幌市特別支援学級設置学校長協会が特別支援教育コーディネーター研修　円滑な業務へポイント確認　校内の推進役として連絡・調整を

（関係団体 2016-07-04付）

福住小・平野教諭が講演した

　札幌市特別支援学級設置学校長協会（森雅彦会長）は六月二十三日、ホテルライフォート札幌で特別支援教育コーディネーター研修会を開催した＝写真＝。各校の特別支援コーディネーター約三十人が参加。札幌市立福住小学校の平野憲一教諭が講演したほか、日常のコーディネーター業務について交流した。

　同研修会は特別支援教育コーディネーターに指名された二・三年目の教員などを対象としており、ことしで四回目を迎える。

　冒頭、森会長があいさつ。研修会の経緯を説明したほか、「業務を進める上でいろいろな悩みがあると思う。アドバイスやヒントなどを有効に活用するほか、コーディネーターとしてのネットワークを広げて、互いに相談できるようになってほしい」と呼びかけた。

　続いて、福住小の平野教諭が「“学びの支援”の推進役になろう～フットワークで校内のネットワークを」と題して講演した。

　平野教諭は、各学校における校内学びの支援委員会の役割について、「特別な教育的支援を必要とする子どもに対して、適切かつ効果的・効率的な指導を推進することを目的に設置されたもの」と説明。また、三つの業務として、「連絡・調整」「校内研修の実施」「教育的支援の在り方の検討」を挙げた。

　特別支援教育コーディネーターの役割については、「校内学びの支援委員会の推進役として、企画・立案や連絡・調整すること」と説明。企画立案や連絡・調整の具体例のほか、校内協力体制による支援例について紹介した。

　また、学校だけでは十分な対応ができない場合があることを示し、関係機関との連携・協力が必要となることを強調した。

　講演後は、小・中学校ごとのグループに分かれ、学校での取組や悩みなどを交流したほか、同会の会員がアドバイスをした。　

(関係団体 2016-07-04付)