【解説】道内人口18年連続減少(解説 2016-07-19付)
総務省がまとめた住民基本台帳に基づくことし一月一日時点の人口動態調査によると、北海道の日本人の人口は、前年比三万二千五百四十五人減の五百三十七万六千二百十一人で、十八年連続で減少した。
全国の日本人の人口は、前年比二十七万一千八百三十四人減の一億二千五百八十九万一千七百四十二人と七年連続で減少し、昭和四十三年の現行調査開始以降最大の減少数となった。出生者数は百一万四十六人で、過去最少だった前年(百万三千五百五十四人)より増えたが、一方で死亡者数は百二十九万六千百四十四人と、前年に比べ二万五千八百三十三人増加し、調査開始以来最高となったため、自然減は二十八万六千九十八人と九年連続で拡大し、昭和五十四年の調査開始以降最大となった。
また、総人口に占める十五歳未満の年少人口の割合は一二・八四%と、調査開始(平成六年)以降毎年減少している反面、六十五歳以上の老年人口の割合は二六・五九%と、過去最高を更新するなど少子高齢化が加速している。
四十七都道府県のうち、人口が増えたのは東京や愛知など六都県にとどまり、大都市圏への集中が鮮明となった。
道内では、死亡者数六万八百六十九人に対し、出生者数は三万六千六百九十六人にとどまり、死者数が出生数を上回る自然減は二万四千百七十三人と、十二年連続で全国最多。また、年少人口の割合は一一・四三%と、全国で三番目に低い数値となった。
減少人数が最も多かったのは函館市で二千九百二十三人。以下、小樽市(二千百十五人減)、旭川市(二千七人減)と続いた。道内で人口が増えたのは札幌市、東神楽町など五市町村にとどまった。札幌は道内人口の三五・九%を占め、一極集中が進んでいる。
(解説 2016-07-19付)
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