【解説】２７年度『文部科学白書』概要公表

（解説 2016-07-22付）

　文部科学省は、二十七年度『文部科学白書』の概要を公表した。教育再生を着実に実現していくため、現在進められている様々な取組について記述している。

　文科省では、教育、科学技術・学術、スポーツ、文化芸術にわたる同省の施策を広く国民に紹介することを目的とし、文部科学白書を毎年刊行している。

　二十七年度白書は、第一部・特集１「スポーツ庁の創設とスポーツ政策の推進」、特集２「教育再生の着実な実施」、第二部「文教・科学技術施策の動向と展開」―の二部構成。

　第一部特集１では、第一節で二十七年十月、文科省の外局として発足したスポーツ庁が重点的に取り組む施策を紹介。国際競技力の向上をはじめ、スポーツを通じた健康増進、国際交流・協力の拡充、地域・経済活性化の取組について記述している。

　第二節では二〇一九年のラグビーワールドカップ、第三節では二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取組についてまとめている。

　特集２「教育再生の着実な実施」では、教育再生を着実に実現していくために現在進められている様々な取組について紹介。

　新しい時代を見据えた高大接続システム改革に加えて、教員の資質能力向上、チーム学校や学校と地域の連携・協働に関する中央教育審議会の三つの答申を紹介するとともに、答申を受けて策定した「次世代の学校・地域」創生プランについて記載した。

　第二部では文教・科学技術の年次報告として、「ＩＣＴの活用の推進」など、主な内容を分野ごとに記述。

　また、ことし四月に発生した熊本地震による文科省関係の被害状況と対応について、第一部と第二部のあとに、「追部」を設けて掲載している。

(解説 2016-07-22付)