【解説】学校給食の栄養管理調査
(解説 2016-07-20付)

 道教委は、「学校給食の栄養管理に関する調査」結果をまとめた。

 同調査は、各市町村立小・中学校(札幌市を除く)から抽出した小学校百二十五校、中学校三十一校、栄養教諭を配置する道立特別支援学校四十八校が対象。学年は、小・中学校が小学校三・四学年と中学校全学年。特別支援学校が小学部三・四学年、中学部全学年、高等部全学年。昨年十一~十二月の連続した五日間に実施した。

 調査結果をみると、小・中学校全体の残食率は一〇・三%。料理区分別では、主食一一・二%、汁物一五・二%、副菜一四・六%が高い。主食はパンや麺類よりも米飯の残食率が高く、副菜は和え物や煮物、炒め物が高い。主菜の単品料理では、肉料理よりも魚料理の方が高くなっている。校種別では、パン、牛乳以外は、中学校よりも小学校が高くなっている。

 特別支援学校全体の残食率は六・七%。料理区分別では、主食七・二%、汁物七・七%、副菜七・四%が高い。主食では、麺類や米飯よりもパンが高く、副菜では、和え物、煮物、炒め物が高い。主菜の単品料理では、高等部を除き、肉料理に比べて魚料理が高い。学部別では、中学部、高等部よりも小学部が高い。

 文部科学省が示す「学校給食摂取基準」の運用に関する調査では、小・中学校と特別支援学校を合わせて八七・一%が「文科省の基準値をそのまま運用」と回答。

 配食の仕方では、「全学年同じ量を計量して配食」「全学年同じ量を目分量して配食」を合わせて一九・八%。残食量の把握の頻度は、七九・八%が「毎日」だが、五・九%が「把握していない」。また、残食の有無や理由などの児童生徒の意識を「把握していない」と回答した学校が二三・八%あった。

(解説 2016-07-20付)

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